北広島市役所     児玉正輝
 昭和47年4月。札幌オリンピックの余韻が残る、北の大地にやってきた。ポプラ並木、札幌時計台、雪、雄大な自然等、写真等で見る北海道の魅力にとりつかれ、学生時代は北大で過ごす決心をし、現役時代にふられても北大をあきらめず、京都で浪人してまた受験。「サクラ咲く、エルムの園は招く!」の合格電報をもらった時の喜びは今でも忘れない。
 中学・高校時代は、何をするにしても中途半端で、自分というものに何一つ自信が持てなかった。「巨人の星」を見ては、逞しい人間に成長したいと思っても、では何をやればいいのかと悩む時代であった。そのような時に、北国の厳しさのなかで生活できれば、逞しい人間に成長できるのではないかと思うようになり、全国から若者が集まってくる北大に強い魅力を感じるようになったのである。
 北大入学後、高校の先輩がいた準硬式野球部に入部した。準硬式という名は始めて聞く名であったが、野球部の練習は結構厳しいものであった。1年生は練習が始まる前のグランド整備をしなければならず、授業が終わるとすぐグランドに直行の日々であった。私にとっては、準硬式野球を中心とした世界が人間形成の場であったと言っても過言ではない。めざましい活躍をしたわけではないが、主将として臨んだ大学4年の全道大会決勝戦で優勝を決める一打を放ったとき、困難から逃げず最後までやり遂げたことの達成感と充実感に満たされた。それが現在でも、仕事を含めてさまざまな形で自信につながっている。
 8月下旬、創部50周年の記念大会や祝賀会があり、先輩や後輩達が全国各地から集まってきた。今回はわが家族も幸せな一時を過ごす事ができ感謝している。妻は札幌駅北口に生まれ育ち、北大幼児園に行くなど北大構内が遊び場だった。藤女子短大の時、準硬式野球部の初代マネージャとなり、また長女は武蔵女子短大の時、我々の強い(?)勧めでマネージャーとなった。さらに長男は、昨年北大に入学してなんと準硬式野球部に入部し、家族全員が準硬式野球部に関わり合いをもつことになってしまったのである。家族4人はそれぞれに個性の強い者同士ではあるが、1つの共通項というか話題があるというのは、はたして喜んでいいものかどうか。
 北大は、北の大地にあこがれ全国から志の高い学生が集まっているすばらしい大学である。この間に部活動やサークル活動等を通じて、精神的肉体的に自分を鍛えてほしい。また、どんな小さなことでもいいが、何か目標を持って最後までやり遂げることは非常に重要であると思う。今後、さまざまな分野でますます大変な時代の到来を予感させる。そのような時代を生き抜いていかなければならない後輩諸君!北大のフロンティア精神で大いに活躍されんことを期待する。
創立50周年野球大会にて




メインメニューに戻る