第111号の発行の際には,北海道札幌においても雪がほとんど解け,すでに春がやって来ているものと思います。新入生の皆さんにはあらためまして「入学おめでとうございます」と,そして3月に卒業,修了の方々には「卒業おめでとうございます」の言葉をお贈りします。
  早いもので私が大学院を修了してから7年が経ちました。入学からですと13年になります。子どもの頃,小学校の6年間がとても長くながく感じていましたが,中学,高校そして大学となるにしたがい時の経つのが早く,特に6年間の大学時代はいろいろな思い出がある一方で,あっという間に終わってしまったような気がします。私の場合,札幌生まれの札幌育ちで,大学院修了までずっと同じ所から通いました。あまり生活環境が変わらなかったことから,時が経つのが早かったと感じるのかも知れません。
  現在は,キッコーマン(株)において,バイオ事業関係の仕事に携わっています。蛍の発光酵素ルシフェラーゼを利用した食品の微生物汚染検査試薬の開発を主に行っております。皆さんが普段飲んでいる缶コーヒーの品質検査にも利用してもらっています。さて,このような仕事と育児(大半は奥さんに任せっきりですが)に追われる毎日を過ごしながら,ますます1年が経つのが早いと感じています。また,ここ1,2年ですが会社において気になるのが新入社員の年齢です。大学在学中にしていた家庭教師の相手世代の人たちが入社してくるようになり,歳をとったと実感している次第です。  
  長いようで短かった大学生活でしたが,北海道大学で過ごした大学生活で一番良かったと思うことは,多くの友人と知り合えたことだと思います。会社に入り仕事をしていると,自分の知らない事がたくさんあって,情報収集に追われることしばしばです。そんな時に大学時代の友人に連絡して教えてもらうなど様々な面で助けてもらっています。自分自身でもできるだけ調べることにはしていますが,やはりそれぞれの分野の専門家に聞くのが一番手っ取り早いということです。また,友人知人に限らず,先生方や後輩など様々な人からも助けてもらっています。大学は専門領域の勉強をするのが本分なのでしょうが,大いに遊び,多くの友人や知人を作ることがもっと大切かも知れません。ただし重要なのは,特定の数人だけと単に一緒にいて楽しいからという付き合いではなく,色々なキャラクターのいろんな専門分野の,しかも先輩や後輩など年齢の枠も広げて多くの人たちと付き合い,結果として何か得るものがあると実感できる関係を大切にするの

蛍の発光酵素ルシフェラーゼによる結婚式の演出
  が良いと思います。他人にこのようなことを期待する中で,同時に自分自身が魅力のある人物になりたいという意識が芽生えてくると思います。北海道大学在学中にのびのびと生活し,自分自身を再確認しながら是非とも交友関係を広げる努力を行ってください。