<何事も願えば叶うと信じて>
札幌家庭裁判所調査官補  秦  清 果(法学部出身)

  私は平成11年に家庭裁判所調査官補として採用され、札幌家庭裁判所に配属されました。家庭裁判所では夫婦や親族間の紛争など家族の問題解決を図る家事事件と非行少年の立ち直りを援助する少年事件を取り扱っています。このような事件は法律だけで割り切れない要素をたくさん含んでおり、心理学、社会学、教育学などの人間関係諸科学の知識や技法を活用して、紛争の原因や非行の背景などを探り、問題の解決方向を検討することが必要とされます。家庭裁判所調査官はそのようなことを行う専門職として家庭裁判所に配置されています。
  調査官の試験は様々な専門分野で受験することができるのですが、私は法学部だったのでD種(法律専攻)で受験しました。ただ法律だけでなく、人間関係諸科学(心理学、社会学、社会福祉学、教育学)のうち一教科を選択しなければならないため、専門外の未知の分野を学ぶのには苦労しました。北大在学中は将来の目標もなく、ただ楽しく毎日を過ごしていました。調査官試験については、難しく倍率が高いということで何となく遠巻きにしていて、大学4年時にやっと覚悟を決めた次第です。卒業してから一人で勉強し、様々なプレッシャーと戦うのはとても大変でした。何度も挫折しかけましたが、この目標だけは絶対譲れないと思い、自分の力を信じ、諦めませんでした。ただ、学生時代にはほとんど勉強しなかったので、もっと勉強しておけば良かったと心底思いました。恵まれた環境にいながら時間を無為に過ごしてしまったと後悔したりもしました。そのおかげで青春を謳歌できたので、今となっては良い思い出ですが。   調査官の仕事は多忙な上に重たい事件が多く、とてもストレスがたまりやすい日々です。でも自分の本当にやりたかった仕事に就き、今まで生きてきた中で一番充実した日々を送っています。皆さんも志を高く持ち、願えば叶う、自分にはその力があるはずと信じて、大きな夢を描いて下さい。

 

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