6月19日(土),教育学部で「高校生の一日体験入学」が実施されました。この行事は1994年に始まり,毎年この時期開催されます。道内の高校生に本学部の教育と研究の一端を伝え,高校生が自分の進路を考える際の参考にしてもらいたいというのが趣旨です。
全道の高校から,多くの参加者
例年とほぼ同じ規模で,道内34の高等学校から,194人の事前申し込みを受けました。札幌が最も多く,19校136人ですが,遠くは網走,北見,根室,函館のほか,室蘭,苫小牧,旭川,滝川,江別,小樽など全道に広がっています。男女比では女性が139人,男性が55人という構成で,本学部入学者の比と同じ傾向を示しています。アンケートの結果,本学部入学を第1志望としているのが47名で,北海道大学の各学部を志望している人も多数参加していたようです。
内容の概略
当日は19名の欠席がありましたが,会場の文系講義棟8番教室は熱気にあふれていました。逸見勝亮教育学部長からの「知る喜び」をテーマとする歓迎のあいさつに続き,3年目学生の渡邊礼佳さん(一日体験入学の「卒業」生)から,自分が今教育学部で学んでいること,高校生に学んでほしいことにふれた歓迎のことばがありました。
続いて所伸一教授から「北海道大学教育学部の特徴」というタイトルで,本学部の教育理念,カリキュラムの特徴,ゼミ中心の学部生活の単位となる研究グループの紹介などについて30分のレクチャーがなされました。
続いて高校生が13のコースに分かれて講義,演習,実験などを体験するメイン・プログラムに移行し,約90分の授業が行われました。コース終了後は再び全体会に戻り,感想,意見の交換などが行われて終了しました。終了後もいくつかの演習室で茶話会がもたれ,先輩の学生,院生となごやかに歓談する光景が見られました。
体験コースの構成
| 【教育心理学系】 |
| 「脳と心からみる発達障害」 |
河西 哲子 助手 |
| 「子どもと環境」 |
伊藤 崇 助手 |
| 「発達の心理学」 |
藤野 友紀 助手 |
| 「子どもの攻撃性の今・昔」 |
間宮 正幸 助教授 |
| 【教育社会科学系】 |
| 「"職業"を考える」 |
上原 慎一 助教授 |
| 「もう一つの学び」 |
宮崎 隆志 助教授 |
| 「教育学部で考える福祉」 |
佐々木 宏 助手 |
| 【教育基礎論系】 |
| 「子どもが最も大切だと教わったこと」 |
逸見 勝亮 教授 |
| 「授業をつくる」 |
大竹 政美 助教授他 |
| 「『子どもの権利』を学ぼう」 |
横井 敏郎 助教授 |
| 「大学を見る,大学から見える」 |
光本 滋 助手 |
| 【健康体育学系】 |
| 「運動と健康づくりの科学」 |
須田 力 教授 |
| 「スポーツを考える」 |
大沼 義彦 助教授 |
アンケートによせられた感想から
※高校とは違って…
「高校の授業とは全く違う形式で,先生に教えてもらうのではなく,自分たちで答えを見つけだして行くのが難しいけどおもしろいな…と思いました。」
「高校の授業とは全く違い,ただ聴いて理解するだけではダメなのだということを強く認識した。自分の参加したゼミでは,資料をもとに,その資料に関する解釈や感想を述べるというものだったが,ただ漠然と聴いているだけだったので質問にうまく答えることができなかった。」
※世界が広がる
「スライドやビデオ,実験を通してLDやADHD,HFAなどの発達障害は身近なものであることがわかった。私は発達障害だけでなく,障害全般はその人の個性として考えていきたいと思う。」
「スポーツとか苦手で興味ないし,コースを見て楽しくなさそうだなと思ったけれど,先生の話聴いていると自分の知らなかったスポーツとのかかわり方などを知れて楽しかったです。心理の話を聞きたいと思って参加したけど,自分の世界の狭さを改めて感じました。教育学部について何も知らなくて,今日はいろいろ感じることができました。」
※話せて楽しかった
「この体験入学でいろいろな人の考えを知ったし,自分の思っていたことも言えて,議論をすることの面白さを知りました。今日はとてもいい経験をさせてもらいました。」
「違う高校の先輩方と話せて楽しかったです。」
※進路の参考に…
「前から,第1希望で北大の教育学部を選んでいましたが,今回,いろんな人と一緒に話し合ったりすることで,もっと入りたい気持ちが強くなりました。楽しい先生方でほんとうによかったです。」
「今は進路で悩んでいる私ですが,進路そして将来の職業を決定するときに役立つことを沢山学びました。」
道内の高校生に本学部の教育と研究の一端を伝え,高校生が自分の進路を考える際の参考にしてもらいたいというねらいは達成されたように思います。
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| 逸見教育学部長の歓迎のあいさつ |
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| 道内各地から参加した高校生たち |
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| 体験コース「スポーツを考える」の光景 |
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| コース終了後の全体会議で感想を述べる高校生 |
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