札幌市民の憩いの場であり観光名所としても有名なのが「北大植物園」です。明治十九(一八八六)年に開園され、現在約十三万四千uの敷地に各種植物約四千種が百十年前の自然地形の中で栽培され、分類・保存されています。 北大植物園は北方圏冷温帯植物・北海道固有植物や外国産主要植物・エンレイソウの系統保存に力を注いでいて、ライラック、ローン(芝生)、湿性植物園、樹木園、灌木園、エンレイソウ系統保存実験園、北方民族植物標本園・草木分科園、バラ園、自然林、高山植物園、そして温室が整備されています。 これからの季節の楽しみは、正門前花壇のアリッサムや十一月頃まで見頃が続くバラ園ですが、やはり主役は秋冷えによってさまざまな色に変化する木々の紅葉でしょう。また、札幌が一面の銀世界になるころの温室での熱帯植物観賞も趣があってよいのでは。 少し先の話になりますが、高山植物園ではカナディアン・ロッキー産高山植物園を二〇〇一年に開園するべく施工中です。完成すると来園の楽しみがもう一つ増えそうです。 北大植物園をさらに魅力ある場所にしているのが、植物園の設計者であり初代園長を務めた宮部金吾博士の記念館や北方民族資料室、そして北方圏動物・哺乳類鳥類の剥製標本を展示している博物館です。この博物館は園内に数ある重要文化財建物群の一つで、興味深いのは現在も使用可能なトイレがあることです。 まさに都会のなかのオアシスと呼べる北大植物園は、環境問題や北海道の歴史について考えるにも最適の場所です。植物園には車椅子も用意してあります。開園時間等、さらに詳しく知りたい場合は、011(221)0066へお電話くださるか、植物園のホームページを御覧ください。 |
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