CULTURE SQUARE


北大所蔵品探訪


伝・高橋由一筆
農学部博物館所蔵
板,油彩 75.2×27.5p
 明治の洋画家高橋由一の「鮭」(東京芸術大学所蔵)は、油彩画の金字塔として夙(つと)に知られ、重要文化財にも指定されています。しかし由一の鮭には多くの謎があります。由一が鮭の図を得意としてしばしば描いたことは、いくつかの記録から確かですが、東京芸大の「鮭」がそのうちどれにあたるのかはわかっていません。しかも由一は作品にサインを入れないので、それが由一の真作であることを疑う人さえいます。また、由一でなければその弟子か同時代の画家によって描かれたとおぼしき「鮭」が他にも10点近く知られているのです。ここに挙げた作品もその一つかと思われますが、これまであまり紹介されたことがありません。というのも、この博物館に所蔵されるに至った経緯が全く明らかではないためです。細かく見ると由一の真作とは考えにくいふしもありますが、鮭の本場北海道の古い博物館に伝わったことには何か意味があるのかも知れません。
(田島達也/文学部助教授/日本美術史)



リテラ・ポプリおすすめの本

ミュージアム新書19
画家たちの札幌
―雪と緑のメモワール

新版北海道の花増補版
苫名直子著
北海道新聞社 1999年 1,000円

鮫島惇一郎・辻井達一・梅沢俊著
北大図書刊行会 1993年 2,600円
  春、北大のキャンパスには、イーゼルの花が咲きます。日曜画家からプロの絵描きさんまで、思い思いに絵筆を走らせる姿は、北大の風景の一部になっています。洋画には古い洋風建築がことのほか相性がいいようです。おおらかな自然とハイカラな建物が調和した札幌の街は、多くの美しい風景画を生み出してきました。本書はその代表的な作品を紹介するとともに、札幌で活躍した画家たちの歩みをたどります。あなたもきっと懐かしい風景を発見できることでしょう。(田島)
  本書は花の色でひく図鑑です。北海道に野生する種子植物1,027種が収められています。すべての花に美しい写真がついていて、野山で見つけた名も知らぬ花を思い出しながら、いつかどこかで出会うかもしれない花を夢見ながらこの図鑑の頁を繰っていると、春が待ち遠しくなるでしょう。
 なお、本書の姉妹版に『新版北海道の樹』(辻井達一・梅沢俊・佐藤孝夫著1992年2,400円)があります。こちらは、葉っぱの形でひく木の図鑑。北海道に自生するものを主とし、342種が収録されています。(大田)




北大で売れている本 ベスト10
            北大生協・クラーク店調べ
'99.11月〜 '00.1月編
文芸・
一般書 部門

1位『激震!国立大学』
      岩崎・小沢未来社 1600円
    2位『国民の歴史』
      西尾幹二 扶桑社 1714円

      3位『北大の四季』
        高嶋英雄 北大図書刊行会 2000円

        4位『国立大学がなくなるって本当?!』
          水曜社 700円

          5位『倚りかからず』
            茨木のり子 筑摩書房 1800円

            6位『百器従然袋 雨』
              京極夏彦 講談社 1150円

            7位『ハリー・ポッターと賢者の石』
              J ・K ・ローリング 静山社 1900円

          8位『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』
            村上春樹 平凡社 1400円

        9位『人生の目的』
          五木寛之 幻冬社 1429円

      10位『葉っぱのフレディ』
        バスカーリア 童話屋 1500円


 国立大学をめぐる状況の急激な変化を反映して、『激震!国立大学』がトップに躍り出ました。大人でも純真にワクワクしながら読める『ハリー・ポッターと賢者の石』は、北大でも人気です。続編をいち早く読みたい人は原書でどうぞ。本編に負けず劣らずの面白さです。




●公開講座のご案内●
文学部主催
    文学部創立五十周年記念公開講座
    今日のアジア像
    ―私たちはアジアに生きている―

       アジアの中で私たちはこれからどのように生きてゆくのでしょうか。21世紀を迎える今、アジアを見つめ直すことが求められています。
       アジアとは何か?知っているようで知らないアジア。広大なアジアの多様な姿を、歴史・宗教・社会・言語・文化など、さまざまの視点と角度から、文学部の教員14人が明らかにします。

      開 講 期 間
      5月17日〜7月22日(全10回)
      毎週水曜日午後6時30分〜8時。
      最終回は土曜日午後1時〜3時で、シンポジウムとガーデン・パーティ(無料)を予定しています。
      定    員
      50名

      受  講  料
      6,500円

      申 込 期 間 4月20日〜5月10日
      (電話申し込みの後、受講料の郵送も受け付けます)
      問い合わせ先 文学部庶務掛
      011(706)3002



スラブ研究センター主催
    新千年紀を迎えたユーラシア
    ―体制転換十年

       体制崩壊から約10年目を経過した旧社会主義圏(ロシア、東欧、中央アジア、ウクライナなど)の政情、経済・文化事情、国際関係などを概観し、スラブ・ユーラシア圏との相互理解を促進します。講師は主にスラブ研究センターの教官です。

      開 講 期 間
      5月8日〜5月29日(全7回)
      毎週水曜日午後6時30分〜8時。
      最終回は土曜日午後1時〜3時で、シンポジウムとガーデン・パーティ(無料)を予定しています。
      定    員
      70名

      受  講  料
      6,500円

      募 集 期 間4月3日〜4月28日
      問い合わせ先 スラブ研究センター事務掛
      011(706)2388



言語文化部主催
    五つの社会:日本との類似点と相違点

       このクラスでは、5名の講師がそれぞれ自分の国(イギリス、アメリカ、オーストリア、カナダ、スコットランド)を紹介し、言語、歴史、教育、移民という観点から論じます。講義はすべて英語で行います。

      開 講 期 間
      5月10日〜7月5日(全9回)
      定    員
      50名

      受  講  料
      6,500円

      募 集 期 間 4月24日〜4月28日
      (電話申し込みの後、受講料の郵送も受け付けます)
      問い合わせ先 言語文化部事務掛
      011(706)5137



お知らせ
    オホーツク海の流氷は今どこに?

     北大低温科学研究所の附属流氷研究施設のインターネット・ホームページで、毎日9時現在の流氷分布図、過去の流氷分布図、流氷分布図の動画(アニメーション)を見ることができます。
     この図は、北海道オホーツク海沿岸沖50〜60キロの範囲をカバーする3つのレーダから得た情報をコンピュータ処理したものです。
     三月いっぱいは見ることができそうです。流氷見学の参考にしてください。
    2000年3月10日 9:00現在の分布図


    北海道大学懇話会が開催される

       北海道大学懇話会は、広く学外の有識者に、本学の実情について理解を得るとともに、自由なご意見を拝聴することにより、本学の教育・研究及び学術振興の発展に資することを目的として平成9年度に発足しました。(委員18名)発足以来、毎年度開催しており、本年度は去る2月4日(金)に「今後の本学の在り方」をテーマとして懇談いただきました。
       委員の先生方からは、国立大学の設置形態についての意見が寄せられたのを始めとして、本学が地域に開放され、北海道の文化の創造の中心的役割を果たしてほしい旨の期待が述べられました。
       なお、本懇話会は、本年度をもってその役割を終え、来年度設置される「北海道大学運営諮問会議」に引き継がれることになっています。

    入学試験(前期日程)実施

     本学第二次入学試験(前期日程)が2月25日、記録的大雪の下、試験時間を1時間遅らせ無事実施されました。
     実施に先立ち、獣医学部において予告倍率を超えた志願者がありましたが、失格者を除く全員が受験を認められました。試験当日は、午前8時前から受験生が緊張の面持ちで次々と集まり、7試験場で5,614人が試験に挑みました。