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国際化をめざす北大
●特別記事
国際化をめざす北大 北海道大学では、日本が国際的重要性を増すにしたがって、いろいろな国際化にむけた取り組みをしてきました。そこには国際的貢献と外国からの享受の両面があり、今後は貢献するという意識をさらに強くしていくことが要請されています。その中からいくつかの取り組みをとりあげてみました。 ![]() 大学間交流・部局間交流 平成12年8月現在で大学間交流協定は6か国13大学、学部どうしなどの部局間交流協定は65大学と結んでいます。毎年その数は着実に増え続けています。研究者交流、学生交流、学術情報交換などの交流をおこなっています。学生交流がとりあげられている場合は、交換留学生として相手方大学で単位を取得すれば、籍のある大学でもその単位が認定の対象となります。 大学間交流をおこなっているソウル大学校と8月上旬に北ユーラシア・北太平洋地域に関する共同研究実施のため覚書調印をかわしました。工学研究科が中心であり、獣医学研究科と地球環境科学研究科も積極的に交流しています。これまでに3年続けて、北大とソウル大で交互にシンポジウムを開催してきました。 先生たち 外国籍をもっており、学生の教育を担当している先生たち(文部教官、外国人教師)が40数名、このうち教授は4名です。そのほかに外国人非常勤講師がいます。教育、学術の国際化が進んだ現在では、すぐれた外国人を文部教官として雇用するのは当然でしょう。しかし、ほんの20年前までは、外国籍では教授会の運営など公権力の行使にたずさわることはできませんでした。この解釈が大学教員に限って解除されたのは昭和57年のことです。
「私は日本語と日本語学を教えています。母国語ではない日本語を教える上で、自分が学習してきた経験を行かして教えることができればよいと思っています。日本の大学は総長を選挙で選ぶなど、欧米にはない特徴をもっているので、将来もこの透明性の高いシステムを維持できるといいですね」(写真) 外国籍の研究者として、客員研究員とCOE (センター・オブ・エクセレンス)研究員など26名が滞在しています。平成11年度は短期滞在も含めると約千名の外国籍研究者が北大を訪問しています。そのいっぽう北大からは2300名が外国に滞在しました。研究の輸出超過といわれる一因です。
北大で教育を受けているのは学部学生が11000余名、大学院学生と研究生が5千数百名です。そのうち留学生は600名あまりです。この数は教授の人数とほぼ等しくなっています。これを多いとみるか、少ないとみるかは意見の別れるところです。アジアからの留学生は工学、農学、医学が多く、欧米からは文学にかたよっています。大学院、しかも博士課程で博士号取得を目的にしている留学生が多いことがわかります。日本が世界で果たしている役割、あるいは期待されている役割を的確に表しています。 日本語・日本文化研修コース 本国にもどってからの日本語と日本文化の研究・調査に必要な基礎知識・方法論などを習得するための1年間コースです。語学、言語学、比較文化、社会制度などの講義を日本語でおこないます。定員は20名です。日本人学生とおなじ講義にも参加できます。 短期交換留学生プログラム 日本に住んで日本の生活や文化に親しみながら、歴史・芸術からエネルギー問題や地球環境まで、多様な講義をとる1年間コースです。講義は英語でおこないます。学生は本学と学生交流覚書を締結している大学から参加しています。受入れ人数は20名程度です。
「日本文化と日本人に接する機会を得られたのを喜んでいます。小人数のクラスにたいして入門的な講義をするため、専門性の高い内容を求めてきた学生には物足りない気もします。日本人学生にたいして英語でおこなう講義をつくり、それに参加する機会があれば、日本人学生との交流も活発になるし、うれしい」 大学院国際広報メディア研究科 本年4月に発足した北大で最新の研究科です。情報化と国際化によって、異文化との対話が日常化している現在、日本から世界への情報発信と、世界から日本への情報収集を担える人材を教育します。野村総合研究所との連係、読売新聞社による特別講義など、大学外とのつながりも特徴です。6月には「21世紀の国際ジャーナリズム像を求めて」という公開シンポジウムを開きました。 |