◎シリーズ 北大ものがたり

百二十五年の歩み

第6回 「おしょろ丸III世の予備大錨」

おしょろ丸III世の予備大錨
(2000年11月、筆者撮影)
  1983年8月、現在も活躍する水産学部附属練習船「おしょろ丸IV世」(1360トン)が岡山県玉野市の造船所で進水し、12月23日に総工費約26億円をかけて竣功した。1908年に札幌農学校水産学科の初代練習船として就航した「忍路丸」から数えて4代目である。
1962年9月、おしょろ丸III世進水式(北大附属図書館北方資料室蔵)

 新船にバトンタッチして引退した「おしょろ丸III世」は、1962年9月、藤永田造船所(大阪市)が建造した。総トン数1180トン、船尾トロール型、主機関2000馬力、最大搭載人員106名、総工費は3億9000万円余りであった。
 1972年7月にはベーリング海峡を経て北緯72度西経173度11分に達し、日本船による最北限航海を更新した。1974〜76年にはインド洋においてインドネシアと共同練習航海をおこなった。また、1965年以降4次にわたり南千島・樺太の北方墓参団輸送にあたった。このほか、オーストラリア周縁海域などを航海し、練習航海は96次、総航程約53万海里(約98万キロメートル)、のべ乗船学生3263名、外国人研究者144名を含む調査研究員850名に達した。
 1984年8月、こうした「おしょろ丸III世」の功績を記念し、同船乗組員が中心となって、主甲板に設備されていた「予備大錨」(1.3トン)を水産学部キャンパス内に設置した。北氷洋から南半球までの海洋上を多くの乗組員たちと共に走破した錨である。
(井上高聡・北大百二十五年史編集室編集員)


北大の素顔
データで見る北大(2000年11月現在)
外国人留学生
北大で学ぶ留学生は、世界70か国・地域から658人



アジアから
507人
オセアニアから
3人
アフリカから
26人
ヨーロッパから
35人
NIS諸国から
31人
北アメリカから
25人
中・南アメリカから
31人
学部・研究科
文学部・文学研究科 54
教育学部・教育学研究科30
法学部・法学研究科27
経済学部・経済学研究科 43
理学部・理学研究科31
医学部・医学研究科
55
歯学部・文学研究科 15
薬学部・薬学研究科
8
工学部・工学研究科161
農学部・農学研究科90
獣医学部・獣医学研究科
37
水産学部・水産科学研究科
27
地球環境科学研究科44
国際広報メディア研究科3
その他(研究所など)33
658

 編 集 室 便 り 

特集記事にとりあげた創基125周年では、過去をふりかえるイメージを抱かせる記念事業にも、じつは北大の未来へ向けた取り組みが柱になっていることを強調しました。
(池田 元美)

本号の研究紹介のテーマの1つは「流氷」です。流氷は、今や、北海道の冬の観光資源のひとつになっていますが、流氷は世界の気候に大きな影響を与えているとのことで、あらためて研究対象としての面白さや重要性について述べていただいています。
(新岡 正)

NHKテレビの「この時歴史が動いた」で、近代教育を日本に定着させた森有礼(ありのり)の暗殺が紹介されてました。彼も「大志の系譜」の一人ですが、字数制限のため「お勧めの本」で触れられず、残念。
(豊田 和弘)

今回、中央ローンの記事を書くために、参考資料をもとにいろいろと勉強させてもらいました。
(山中 康裕)


■北海道大学広報誌「リテラ・ポプリ」
 「リテラ・ポプリ」とは、ラテン語で「ポプラの手紙」という意味です。
 ポプラとエルムのキャンパスからお届けします。
 
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●季刊リテラ・ポプリ6号  平成12年12月1日発行    ●発行/北海道大学広報委員会