|
《森のたんけん隊》報告 植 村 滋
日本で最も低い気温が観測された幌加内町母子里(空知管内)に、北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの森があります。この森で、リテラ・ポプリ第十号で募集しました地域開放事業『森のたんけん隊2002冬』が行われました。道内各地から参加した、21名の小学生の楽しい2日間を紹介します。 1日目(1月10日)
深い雪の中をカンジキを履いて歩きながら、目印が付けられた樹木を探し出し、「幹に鋭いトゲのある木」「真冬でも葉っぱが落ちずに残っている木」など、探検ノートに書かれているヒントを手がかりに、名前を調べる子供のまなざしは真剣そのものです。 最新式の機器を使った樹木の身体測定にもチャレンジ。下から見上げた木が予想したよりずっと高いことがわかると、驚きの声があがりました。 クイズのあとは雪原へ出かけてイグルー(雪の家)作りに挑戦です。大きなノコギリで雪のブロックを切り出して積み上げ、一時間あまりかけてようやく完成です。イグルーと一緒に雪のブロックを使って、スノーランタンもたくさん作りました。
アイスクリーム作りの後は、地吹雪の中、アイスキャンドルに次々と点火しながら雪原へ出かけ、イグルーに入りました。スノーランタンの灯りに照らされたイグルーの内部は、外の寒さが信じられないほど暖かく、異次元のような不思議な空間です。 外へ出るとようやく地吹雪もおさまり、静寂の雪原に揺れる、アイスキャンドルの幻想的な光の世界を後にし、宿舎に戻りました。 2日目(1月11日)
最後のイベントは、雪原でたき火を囲んでのパーティーです。高く積まれた薪の山に、森で集めたガンピ(ダケカンバの樹皮)で火をつけ、ジュースで乾杯したあと、焼鳥やウインナ、お餅、豚汁などをお腹いっぱい食べました。思う存分遊んだ子供たちは、ちょっぴり逞しくなって家路につきました。 真冬の森で見つけた宝もの、それはどうやら子供たちのはじけるような笑顔のことだったようです。 (植村滋・北方生物圏フィールド科学センター助教授) |