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1996年農学部森林科学科卒
小川 良輔
Ogawa Ryousuke
青年海外協力隊・
システムエンジニア隊員
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私は2001年12月から2年間の予定で青年海外協力隊・システムエンジニア隊員としてブータン王国に滞在しています。ブータン王国はヒマラヤ山脈の中に位置し、面積46500km2(九州よりも少し大きいくらい)、人口約65万人の国です。
さて、私が活動を通じて痛感し、そして大学教育に特に期待したいことは外国語によるコミュニケーション能力です。「いくら難しい単語を知っていても、いくら難しい文章を訳せても、それはコミュニケーションとは別の次元である。」ということを日々実感しています。もちろん頭に入っている単語以上のものは絶対に出てこないことは言うまでもありません。当然単語力や読解力も必要ですが、何よりもコミュニケーションをとろうという気持ちが大事であると思った次第です。(そのためには単に語学力の向上を図るだけではなく、人間性の涵養も重要であることは言うまでもありません。)
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| タシチョゾン=ブータンの政治と宗教の中心です。 |
これは海外に在住しなくとも、留学生と接する機会も少なくない大学生活の中でも、また、国際学会などでも有意義なことではないでしょうか。最近は少し変わってきているとは聞きますが、読解中心の「受験のための外国語の授業」「単位のための外国語の講義」が語学ぎらいを生み出しているように思えてなりません。
教える側には単に「読解をする」「単語を覚える」というものではなく、コミュニケーションをしようという気持ちを伸ばす講義・演習などの内容を、そして教わる側にはそれを少しでも吸収しようという意識と、それを実際に活用する場を自分から求めることを期待します。北海道大学が外国語の講義・演習などにおいて「開拓者」的な取り組みをし、コミュニケーション能力に長けた人材を輩出されることを期待して止みません。
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1975年理学部物理学科卒
(理学博士)
永田 敏夫
Nagata Toshio
北海道札幌稲北高等学校教頭 |
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高校教員になり、理科教育に携わっています。理科教育の醍醐味は、実験・観察を通じて子どもたちの様々な能力を高めること。小学校・中学校の理科教育指導者は、苦労しながら研修を積み、子どもたちに向かっています。道立理科教育センターで9年間、実験観察に係る研修を担当しましたが、小学校教員の研修意欲には驚きます。また、社会の中で理科教育を支援して貰う運動を繰り広げようと、私の担当させていただいた理科教育法講義の受講者の参加も得て、「青少年のための科学の祭典」というイベントを全道展開しました。この中で、一般市民、行政関係機関や産業界と小中高大の教員との交流はなかなか難しいものの、どこかがセンターとなれば可能だという確かな手応えを得ました。
北海道の高校は小規模校も多く、物理を専攻した私も、生物を最も多く担当しました。生涯学習の時代です。よく分からない動物解剖や遺伝子実験を学ぶために、私大や専門学校が行っている教員対象の研修会によく出かけていきました。また、学部を卒業してまもなく教職に就いたため高等研究の体験をもたない私は、
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'02青少年のための科学の
祭典羽幌大会
「自分の体を持ち上げよう」 |
最先端の研究に触れたいと考え、物理の伊土政幸教授のお世話で社会人入学を果たし、50を過ぎて大学院博士課程を修了することができました。そのことで、高等教育を受けた方々の学校教育への受け入れに、改めて自信を持つことができました。
この秋から札幌稲北高校は、APEC教育部門でタイが提案した、シスタースクールネットワークに日本代表の1校として参加し、環境学習を中心とした授業・調査活動等について議論していくことになりました。また、日本学生科学賞で日本代表となった北広島西高校の科学部は、9月にウイーンで開かれるヨーロッパヤングサイエンティストコンテストに日本代表として招待講演に行きます。理科教育も国際的です。世界の北大には、このような科学振興普及活動ネットワークのコーディネータとなることを期待しています。
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