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軟体動物はとても簡単な神経系をもち、その神経細胞はほ乳類などと比べてはるかに大きいため、特定の行動に関わる特定の神経細胞を容易に見つけることができます。私たちもヨーロッパモノアラガイ(図1)という淡水にすむ軟体動物に学習を施して(図2)、これまで行動レベルから遺伝子レベルまでを研究してきました。そして今、神経細胞内でおこる遺伝子レベルの変化から、逆にこの生物学的階層性を上にさかのぼる研究を(すなわち遺伝子から行動へ)進めることで、「記憶」がどこから生まれてくるのか、その疑問に対して答えようとしているわけです。 |

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図1 ヨーロッパモノアラガイ。殻の長さは2センチくらい。 |
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