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下川部 |
大学と地域の関係がより緊密になると思われますが、どのような結びつきが可能でしょうか。 |
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中 村 |
知恵くらべの時代という理事長のお話に私も同感です。クラーク先生はじめ新渡戸稲造、内村鑑三、町村金弥、宮部金吾など、札幌農学校が世界に誇る人材を輩出したころの精神にぜひ復帰させたいですね。
そのために、私どもは世界レベルの研究と教育、そして地域との繋がりを念頭においています。まず、従来は地方自治体からの寄付は禁止されていましたが、法人化後は地方との連携が制度的にも容易になり、科学技術に関する研究・開発、その成果の普及事業などに寄付をいただくことが可能になります。そうなると、あとでお話します産学あるいは産学官の連携ゾーンを新しく北キャンパスにつくる際に、地方自治体との連携がやりやすくなります。
もうひとつは人事交流です。従来、教職員は国家公務員の身分で、地方自治体や地域社会との交流がむずかしかったのですが、こんどは非公務員ですし大学が人事権を持つので、自治体や道内企業へ出向も可能になります。民間などの受け入れも容易になります。このような人事交流も大きな柱のひとつです。 |
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戸 田 |
ここ4年くらい、北大の諸先生方がいままでとは違った形で動きはじめていますね。いまはまだ制度的な拘束が強いですが、一生懸命にわれわれと考えたり、こういう研究があるけれどどうだろうと呼びかけたり、われわれ民間のものも積極的に使っていただくようになりました。法人化後はその拘束が解けますから、先生方もさらに行動が自由になります。これは北海道にたいへんなプラスになります。
最近では北大の北キャンパスに町内会をつくり、連携しあっていろいろな活動をしてるようですね。研究者や企業者のネットワークもできています。研究者ネットワークは、北大だけでなく、180人くらいの全道の大学の先生方が参加して大きな目標に向かっています。研究はたいへんに広がりがあり、それらを総合的にまとめる努力がはじまっていることは、素晴らしいと思います。これが北海道のこれからの道だと信じています。 |