わが国の慢性的な不況は、経済界の活力を失わせる結果となっている。産業界の研究開発への投資は少しずつ回復基調にあるがまだまだである。わが国は天然資源に恵まれておらず、人的資源を十二分に活用することが望まれ、科学技術創造立国を目指して様々の政策がとられているところである。その一つとして、大学などの科学技術を産業界に移転し、産業経済の振興を図るとともに、大学などにおける研究成果の活用と研究活動の活性化を目的として、「大学等技術移転促進法(略称)」が1998年8月に施行された。折りしも、大学等の研究教育を巡る環境にも大きな変化があらわれ、国立大学の非公務員型独立行政法人化などを含め、大学等の研究成果の社会貢献のニーズが高まっている。
この流れは、かなり急速であり且つ複雑でもあるが、社会の流れは止めることはできない。それでもこの流れの基は大学からの研究成果がどのように社会に貢献しているかが見えにくいことや大学が一般社会からかけ離れた「白い巨塔」となっていたことにもあるように見える。 |