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産業革命以降、二酸化炭素(CO2)に代表される温室効果気体の大気中濃度は上昇を続け、その結果として、人類は温暖化という深刻な地球環境問題に直面することになりました。CO2濃度の上昇は、化石燃料の使用や森林伐採などにともなって排出されたCO2によるもので、排出量の5割程度が大気中に留まり、残りが森林を中心とした陸上生態系と海洋に吸収されると考えられています。しかし、森林による大気CO2の吸収・固定に関しては不明な点が多く、地球上の森林が吸収するCO2量や、将来におけるCO2吸収量の変化を正確に見積もるには、様々な森林における炭素蓄積量および炭素(CO2)吸収量に関する精度の高いデータの蓄積が必要であり、また蓄積量や吸収量を変化させる要因について正しく理解しなければなりません。そのため、1990年代の後半以降、世界各地の森林で微気象学を応用した方法によるCO2吸収量の長期連続観測(モニタリング)が行われるようになりました。 |