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われわれは、海氷やオキアミ資源の変動がどのような仕組みでペンギンの繁殖に作用するのか、ペンギンの餌や海中での採食行動を分析することで明らかにしている。今まで海中を自由に動き回る海鳥の行動研究は困難であったが、海鳥の背中にデータロガーを装着して、野外における行動や経験水温などを詳細に記録することが可能となった(図参照)。海鳥は3次元的に広く海洋を利用するため、海洋環境変動のよいモニターとなる。ここ10年、われわれはこの先端技術を使って海鳥自身を観測プラットフォームとすることで、観測困難な海氷下などの環境情報や餌生物の分布を探るというアイデアを発展させてきた。さらに、海洋生物群集変動とのかかわりを、21世紀COEプログラム「新・自然史科学創成」(岡田リーダー)の枠内で明らかにしようと考えている。 |