1. 授業の目的・内容
・ 学習心理学について学び,人間や動物が行動を変容させるメカニズムを理解する。
・ 行動分析を学び,行動を操作するオペラント技法を理解する。
・ 行動分析が問題行動の変容,健康被害の予測,新薬開発に応用されていることを学ぶ。
・ 実験心理学が社会に貢献する学問であることを理解する。
2. 授業実施上の取組・工夫
・ パワーポイントの利用
本講義はすべてパワーポイントによって行った。最初の準備にはそれなりの労力が必要だが,一度作ってしまえば多くのメリットがある。例えば,文字の色や大きさを変化させ,重要部分を強調することができる,変更が必要なときはその場で編集できる,後からもう一度見たいときに戻すことができる,図,表,写真,動画など様々なコンテンツを取り込んで提示できる,アニメーション効果を使って変化をつけることが出来るなどである。
・資料を配布
パワーポイントで提示する図,表,写真等はできる限りプリントし,学生に配布した。学生が資料を手元に置き,いつでも見られるようにした。
・ ビデオの利用
説明だけでは不十分な場合,ビデオ教材を利用した。ビデオ教材は主として市販されているものを用いた。そのほか講義に役立ちそうなテレビ番組がないか日頃からチェックし,録画して利用した(著作権の問題を考える必要もある)。
・ 学生への質問
講義という授業形態であるため一方通行になりやすい。そこで教員の側から質問して,学生に口を開かせるようにした。質問はビデオ教材を利用したときなどに行った。質問は,はい,いいえでは答えられないようにし,全員に行った。
3. アンケート結果に対する意見・今後の対応等
授業アンケートの結果は真摯に受け止め,反省すべき点は反省する。たとえ厳しい意見でも,自分の授業を改善するためとポジティブに受け入れるようにしている。ただし授業形態(講義・演習)が異なり受講者数にも大差があるのに,同じ内容のアンケートで正確に評価が出来るのか疑問である。得点の低い項目を見ると,自分に問題があるか,自分の授業には該当しないかの場合が多い。アンケート内容の見直しも必要ではないだろうか。
授業アンケートとは別に,筆記試験の際に授業に対する意見・感想を自由に書くよう求めている。これは以前から個人的に行っていたものである。筆記試験の答案に書くため記名式となるが,授業の改善のために役立てること,批判的なことを書いても成績評価には関係ないことをきちんと学生に伝えている。「身近な事例でわかりやすかった」,「板書がきれいでノートを取りやすかった」,「いろんな人の意見を聞くことが出来,参考になった」といった好意的な意見は,教員のモティベーションも高めてくれる。「言葉が断定的だ」,「学生が不安になるような事例は挙げて欲しくない」,「いつも遅れて始まる」といった耳の痛い意見は反省材料とし,次の授業に取り入れるようにしている。かつて「こんな授業やるんじゃねーよ」と書いてきた学生がいたが,理由をきちんと示さない意見には毅然とした態度で臨むようにしている。