8.自由意見

生体材料工学(専門科目・講義)
水産科学研究院・宮下 和夫

シラバス
【授業の目標】 海洋生物には様々な化学成分が含まれていますが,こうした成分の中には我々にとってたいへん役に立つものがあります。海洋生物は食糧資源として重要性なことはもちろんですが,その他にも,各種の生活習慣病予防作用を有する活性成分や,優れた工業用素材となるものも多数見い出されています。
そこで,この授業では,海洋生物中の有用成分の特徴を説明し,その探索,分離及び利用を行う上で必要な知識と基本的な考え方を学んでもらいます。また,現時点での海洋生物資源の利用の現状について概説し,未来に向けた海洋生物の有効かつ持続的な利用方法についての知識を述べます。
【到達目標】 1.海洋生物が我々にとって魅力ある資源であり,なくてはならないものであることを理解します。
2.海洋生物資源の多様性とその特徴について理解し,実際にそうした資源を利用する上で必要な基本的知識を身につけます。
3.海洋生物資源が現在どのような利用のされ方をしているか理解し,今後の利用方法について考察できるような能力を身につけます。
4.海洋生物に含まれる各種の有価成分の最新分離技術やバイオテクノロジーを用いたこれら成分の改変技術について理解します。
5.海洋生物由来の機能性成分を利用する上で必要な安定化技術に関する知識を身につけます。
【授業計画】 1.概要
海洋生物が我々の生活の中でどのように利用されているかについて,資料(ビデオなど)を用いて説明すると共に,現時点での海洋生物の利用状況について述べます。また,こうした点を踏まえた将来の展望について述べます。
2.海洋生物中の生理活性物質
海洋生物に含まれる生活習慣病などの疾病予防物質について,その化学構造,生理作用,薬理作用,食品機能性などについて説明します。さらに,こうした物質の生体内での挙動についても述べます。
3.海洋生物中から得られる各種工業用素材
海洋生物からは,医療用素材や各種高付加価値原料(バイオセンサー素材など)も見い出されますが,こうした物質について概説します。
4.海洋生物中の有効成分の利用
海洋生物からの各種有効成分の分離技術,生産技術,利用技術について説明します。また,これらの有効成分の付加価値をさらに向上するのに必要な酵素あるいは化学的な改変技術についても説明します。
5.最後に,海洋生物に含まれる有価成分について,陸上動物との違いやその特徴及び資源の有限性との関係について説明します。
【評価の基準と方法】 レポートの提出(2回)と筆記試験の成績を総合的に判断して評価します。これらの重みは。レポート:40%,筆記試験:60%とします。

学生の自由意見


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