自律分散処理(専門科目・講義)
情報科学研究科・吉井伸一郎
| 【主題と目標】 | 複雑適応系の代表的なモデルシステムの一つであり,群知能パラダイムの構成論的研究の方法論である自律分散システムについて,その数理論的モデルと関連分野について学ぶ事を主題とする。本講義を通して学生諸君が学ぶべきことは,自律分散的性質がいかなる構造のシステムにおいて実現され得るかといった全体表現の方法論と,超並列巨大システムである生物と学習機能の相互依頼関係,進化過程が内包する超並列性と自律性の関係,工学的問題解決における自律分散性役割,およびこれらの定量的な評価となる。 |
| 【授業計画】 | 1.自律分散システム概説(1回) (自律分散システムの種類と歴史,研究領域マップ) 2.多様性と適応(4回) 2.1 進化過程(集団現象の数理,不可逆過程,確率的状態遷移) 2.2 要素と全体(座標系と観測方法,階層性と関係性) 2.3 通信方式(ハンドシェイク型コミュニケーション,場と相互作用) 3.協調と機能分化(4回) 3.1 機能タスク(リソースの共有と目的関数の位相) 3.2 自己組織化(非常衡系の引き込み現象,群知能,応答と安定性,シナジェティクス的協働現象) 3.3 形態形成と自己修復(自由エネルギーとエントロピー,形と設計,自己保存性と散逸構造) 4.自律分散性(4回) 4.1 サイバネティクスと自律分散制御 4.2 自律性と他律性 5.自律分散システムの応用と将来展望(2回) 5.1 自律コンピューティング 5.2 自律グリットシステムズ |
| 【評価の基準と方法】 | 評価は,出席,演習問題,試験により行なう |
学生の自由意見