芸術と文学:漢文講読『列女伝を読む』(講義)
文学研究科・弓巾 和順
| 【授業の目標】 | 約二千年前,前漢の学者,劉向(前79?−前8?)が編んだ『列女伝』は,書名の示す通り,中国古代の女性伝記集である。そこには,いわゆる良妻賢母など,主として模範とされる女性の伝記が収められるが,末尾には悪女の伝記までもがつけ加えられている。また後代には,各伝記に即して数種の挿絵が描かれたという。 本講義では,漢文講読の素材として,『列女伝』の代表的文章をとりあげ,漢文訓読法を用いながら精読する。その上で,次の問題について,受講生諸君とともに考察したい。 (1)各伝記のポイントとなる場面はどこか。 (2)各伝記の主人公とされる女性について,そのいかなる言動が評価されたのか。 (3)編者,劉向は,各伝記の女性をいかに分類したのか。また,劉向が『列女伝』を編纂したのは,いかなる目的からか。 |
| 【到達目標】 | (1)中国古代における伝記文学の特質を理解する。 (2)中国古代の絵画に親しむ。 (3)漢文訓読の基礎を身につける。 |
| 【授業計画】 | (1)劉向と『列女伝』に関する考察 (2)母儀伝の読解とその考察 (3)賢明伝の読解とその考察 (4)仁智伝の読解とその考察 (5)貞順伝の読解とその考察 (6)節義伝の読解とその考察 (7)弁通伝の読解とその考察 (8)ゲツヘイ伝の読解とその考察 (9)授業全体のまとめ |
| 【評価の基準と方法】 | ○評価基準 優:到達目標において高い水準を達成している。良:到達目標をある程度達成している。 可:学習成果が認められ,到達目標の一部を達成している。不可:到達目標を十分に達成していない。 ○評価方法 講義への出席回数・貢献度と,レポートの内容とを総合的に判断する。 |
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