理系部局

○ 流体工学1 工学研究科・助教授・木村 克輝

1.授業の目的・内容

「流体工学T」は、工学部の衛生環境工学コース(旧環境工学科)における専門必修科目として、2年生の後期に開講されている講義です。衛生工学・環境工学と称される学問領域では、水や空気といった「流体」が極めて重要な検討の対象物となります。流体の挙動を数式で表現するための導入部を提供するのが本講義です。本講義で扱う内容そのものが衛生工学・環境工学の学修に密接に関係することは学生も理解をしているものと思われますが、「流体工学」の中で出てくる数式・考え方に他の汎用性の高い科目との共通点が多数あることも理解をして欲しいと考えています。

2.授業実行上の取り組み・工夫

講義に際して気をつけたことは沢山ありましたが、一言にまとめると「学生を甘く見ない」ということに尽きます。このような姿勢を取ろうとすると、どうしても講義の準備に時間がかかります。「評価に反映されない講義の準備をするよりも、評価に反映される研究に時間を使いたい」という気持ちは正直なところありました。しかし、このような気持ちは講義ににじみ出てしまうのだろうと自分を戒めました。若い人は、教員の講義を軽視する姿勢に対して極めて敏感です(自分もかつてそうだったと記憶しています)。

しゃべり方などは、学生にプレゼンテーションの指導をするときと同じ事を自分でも実行しようと心がけました。板書の字と絵に自信がなかったため、パワーポイントを用いた講義にしました。パワーポイントを使う場合に、学生が「単なる傍観者」「お客さん」にならないかが心配でしたが、上手く講義に引き込むことが出来たようです。

3.アンケート結果に対する感想

助教授に昇進させて頂いて、初めて担当した講義で高い評価をもらったことを大変に嬉しく思います。初めての講義で一生懸命に準備をしたことがいい具合に学生に伝わったのだろうと思います。アンケートの各項目を見ると、「授業内容の難易度は適切であった」という項目の評価が著しく低くなっていました。扱う内容が難し過ぎる、と捉えられていたようです。学生に迎合することなく、必修科目としての必要な内容をどう扱えばよいか、難しい問題だと思いました。


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