8.自由意見

学部専門科目

歴史文化論(講義)
文学研究科・村田 勝幸

シラバス
【授業の目標】 20世紀がすでに「歴史」となり始めている現在、「人種」を「社会的な構築物(a social construct)」と捉える認識枠組みは、少なくとも人文・社会科学という領域ではおおむね合意されつつある。だが、この合意が、現実に「人種」ないし「人種主義」を根拠に起こっている現象を防ぐ(ないし減少させる)のに果たしてどれだけ寄与しているのか、と問うてみるならば、多くの人は解答に窮するだろう。おそらくその原因の一つとして、アカデミックな「人種」定義と人びとが日常感じている「人種」定義ないし「人種」感覚が往々にしてズレていることが挙げられるのではないだろうか。本講義では、「人種」というファクターを導きの糸として、アメリカ社会を歴史的な文脈のなかで考察したい。
【到達目標】 「人種」というテーマが語られるとき、日本に住む私たちは多くの場合「彼岸のこと」として了解することが多い。しかし、本当にそうなのだろうか。言い換えれば、たとえば人種差別という問題に関して、私たちはアメリカよりも「先進的」と言えるのだろうか。「人種」という観点からアメリカ社会を検討することで、「人種」についての沈黙(ないしは無知)が必ずしも「人種」をめぐる「先進性」を意味しないことを明らかにしたい。特に本講義では、アメリカ社会に「人種」および「人種的思考」がどのように埋め込まれているのか、具体的にはアメリカのメディアや政治等が「人種」をどう捉えているのかにも注目する。
【授業計画】 本講義では、幾つかのテーマ/イシュー毎に区分しつつ、基本的には時間軸に沿って論じていく予定である。詳しくは開講時に配布するシラバスを参照されたい。なお、本講義では、映像資料を多く使う予定である。したがって、活字以外の教材に対しても積極的に関心を持つことができることを期待する。
【評価の基準と方法】 レポート(40パーセント)及び学期末試験(60パーセント)。

学生の自由意見


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