文系部局

キャリアデザイン  高等教育機能開発総合センター准教授 亀野 淳

■シラバス

【授業の目標】 社会の第一線で活躍している方々の学生生活から現在に至るまでの体験談、キャリア形成についての講義、グループでのディスカッションなどを通じて、大学で「学ぶこと」と社会で「働くこと」の意義や関連性を考え、今後の自らのキャリアを考えるきっかけとすることができる。 
【到達目標】 1.大学で「学ぶこと」の意義を十分考えることができる。    
2.社会で「働くこと」の意義を十分考えることができる。    
3.大学で「学ぶこと」と社会で「働くこと」の関連性を十分考えることができる。
4.学外講師の講義に対して積極的に質問することができる。
5.上記1.〜3.についてグループでディスカッションすることができる。
6.自らのキャリアをデザインすることができる。
※20年度受講生の受講後のアンケート調査結果
Q1:将来のキャリアを考える上で役立ったか?
 「役立った」82%、「どちらともいえない」14%、「役立たなかった」4%
Q2:大学における学習意欲が高まったか?
 「高まった」69%、「どちらともいえない」27%、「低くなった」4% 
Q3:後輩にも受講してほしいか
 「そう思う」71%、「どちらともいえない」27%、「思わない」2%   
【授業計画】 おおよその予定は以下のとおりである(ただし、学外講師の都合により変更の可能性あり)。     
第1−3回:担当教員による概論(キャリアとは何か?望まれる人材?)  
第4回:自己分析(自己の長所、適性などを探る)
第5−9回:民間企業、公務員、ジャーナリストなど社会の第一線で活躍している学外講師による講義(学生生活から現在に至るまでの体験談など)
第10−14回:ディスカッション及び発表
第15回:考察及びレポート(学外講師による講義、ディスカッション及び自己分析結果などを総合して自らのキャリアデザインを考えレポートにまとめる)
※就職活動のためのハウツーではない  
【評価の基準と方法】 おおむね以下により評価を行う。   
1.出席(30%)  
2.グループ作業(20%)
3.レポート(50%)
20年度の成績評価結果
秀(13%)、優(36%)、良(43%)、可(6%)、不可(3%)  


■授業の取組,工夫等について

1.授業の内容・目的

「キャリアデザイン」は、入学後のできるだけ早期に自らのキャリアを考えるきっかけを与え、自らの目標に向かって前向きに勉学することを促す必要性があると考え、キャリア教育科目として2005年度から開講している。

大学で「学ぶこと」と社会で「働くこと」の意義や関連性を考え、今後の自らのキャリアを考えるきっかけとすることを目的に、社会の第一線で活躍している方々の学生生活から現在に至るまでの体験談、キャリア形成についての講義に加え、これらをテーマとした小グループによるディスカッション、プレゼンテーションや自己分析などを行っている。

2.授業実施上の取組・工夫

(1)講義に対する質問

21年度には外部講師の講義が計4回あったが、講義時間を1時間程度にし、残りの30分程度を質疑応答に当て、できる限り外部講師との対話を図ることができるよう工夫をした。

質問が出ないことも懸念されたが、「質問を考えながら話を聞けば、内容がよく理解できる」「質問をすることは積極的な授業への参画なので成績評価に加点する」と事前にアナウンスすることにより質疑応答の時間が足りないほどであった。学生によっては「成績のためにつまらない質問も多かった」という批判もあったが、私はほとんどが良い質問だったと評価している。なお、質問がたくさん出たことについては、外部講師の方々も大変喜んでいただいた。

(2)大人数授業科目によるグループディスカッション

本授業科目は80名程度が受講している科目であり、グループディスカッションを実施するのは困難であるが、以下の工夫を行い、実施している。

@グループ分け
 80名程度が受講している科目であるが、6〜7名程度のグループに分けたグループディスカッションの実施が本授業科目の大きな特徴である。従来は1グループ8名程度であったが、人数が多いと積極的に参加しようとしない学生が見られたので21年度より人数を若干少なめに設定した。グループ分けについては、学部、学年、性別が偏らないようにし、多様なディスカッションができるよう工夫した。

A担当教員とTAのフォロー
 担当教員(3名)とTA(1名)が3グループを担当した。ただし、担当者は積極的には関与せず、見守ることにした。学生からアドバイスを求められた場合や議論が膠着している場合のみアドバイスを送ることとした。ディスカッションのゴールを示しているので、そのゴールに向かってのグループでの過程を重要視した。

B調査やインタビューの実施
 単なる議論だけではなく、文献を調べたり、インタビューをすることを義務付けた。この結果、ほとんどのグループが、学生自らアポイントメントを取り、グループ内で日程調整を行い、授業時間外にインタビューを実施していた。

C他人を評価
 グループディスカッション終了後に、グループ内のメンバーの貢献内容を具体的に記述してもらい、それを学生ごとにまとめ、本人にフィードバックしている。地味であっても他人の貢献内容を客観的に評価することの訓練になるとともに、他人からの評価内容が明らかになり自信がついた学生もいたようである。

(3)その他

特別講義は平成21年度から2単位が1単位になった。グループディスカッションなど授業時間外の取組みを考慮すると2単位分に相当すると思うが、学生にはたとえ1単位であっても本授業科目を多くの学生が受講してほしいと願っている。



■学生の自由意見


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