| 【授業の目標】 | 1.全身状態を的確に系統的に把握するための測定・評価方法を理解する。
2.身体の機能が日常生活上にどのように影響しているのかを、系統的にアセスメントする方法と観察項目について理解する。 |
| 【到達目標】 | 1.バイタルサインズに影響を与える因子について述べることができる。
2.バイタルサインズを正確に測定、記録することができる。 3.全身の外観の観察項目を述べることができる。 4.身体全体のフィジカルアセスメントをするために必要なデータを述べることができる。 5.身体各部のフィジカルアセスメントにおける観察項目を述べることができる。 6.ADLのアセスメント項目を述べることができる。 7.日常生活上のニーズをアセスメントするために、身体機能面において必要なデータを系統的に述べることができる。 |
| 【授業計画】 | 1全身の外観上の観察:問診、視診、聴診、触診、打診、計測
2-3バイタルサインズ 目的と意義、体温、脈拍、呼吸、血圧の測定、記録方法 4-5全身・身体各部の観察、問診の実際(栄養/代謝) 6-7バイタルサインズ測定の実技試験 8-13身体各部のフィジカルアセスメント 排泄:消化器系・泌尿器系・生殖器系 活動/運動:筋・骨格系、循環器系、呼吸器系、 知覚:皮膚、感覚器系、口腔、神経系 14-15 症状に対するアセスメント 日常生活を支援するために必要なアセスメント、まとめ |
| 【評価の基準と方法】 | 出席率80%以上を求める。
「到達目標」に即した定期試験(50%)、リポート及び小テスト(40%)、実技試験(10%) |
高齢社会で健康問題が一層複雑となる中、看護実践において対象者の身体の変化を見逃さないための測定・評価方法(フィジカルイグザム)による情報収集に基づくアセスメントが非常に重要です。そこで本科目の目的は、全身状態を的確に系統的に把握するためのフィジカルイグザムを理解するとしています。また本科目は、2年次前期の必修科目であり、これまで主に一般教養科目を学習してきた学生が、専門科目の学習をしていく時期に開講されています。よって、看護師にとって基本的技術であるフィジカルイグザムの学習を通して、医療の中での看護師の役割を認識し、そこから看護学への興味・関心を高めることも重要視しています。
授業は、身体の各部分に焦点を当て講義を系統的および全身的に組み立てています。授業進行としては、予習レポート、講義および演習、演習レポート、さらに実技試験を行い、最終的には医療現場で生かせる技術の獲得のための事例演習を行います。その中での工夫点は次のものです。
1)身体の各部分の講義後すぐに演習を行い、知識と技術を結びつけられるようにしています。これにより、理解したことと実践することの差を認識し、実践の楽しさや難しさを感じられるようにしています。
2)フィジカルイグザムは実際に目で見ることができない体内の深部の情報を得ることが多い技術です。そこで、授業で配付するプリントや使用するパワーポイントは、できるだけ体内をわかりやすく理解できる図や映像の使用を心がけています。また、演習では、体内をイメージできるような教材を使用しています。
3)予習レポートとして、身体各部分の名称や標準値などに関する課題を課し、講義前の予習としました。また、演習レポートとして実践で得た情報を正しく記載する課題の提出を求めています。
4)体温、脈拍、血圧の測定に関しては、学生全員に実技試験を課し、筆者以外にも実技試験を担当した矢野理香講師、青柳道子講師、佐藤三穂助教、高山望助教によって、実技試験評価のフィードバックを個別に行っています。各学生の課題や達成できているところを明確に伝えることにより、看護学へのモチベーションをあげられるような指導を行っています。
5)最後のまとめとして、臨床場面の事例を提示し、これまで学んだフィジカルイグザムの知識をもとに、アセスメントを行い、看護ケア実施のための計画を立案し、実際のケア内容をロールプレイします。これにより、これまで得た知識や技術を復習するとともに、看護師に求められる臨床の場でのヘルスアセスメントの必要性を認識できると考えています。
フィジカルアセスメントは、頭から爪先まで(Head to Toe)の身体査定と言われており、幅広く実践される看護技術です。教授するにあたり、今まで本科目を担当してきた良村貞子教授にアドバイスをいただき、青柳道子講師には講義の一部分を担当いただきました。これにより、不十分な部分をフォローしていただいたと思っております。また、学生が不明な点はすぐに質問をしてくれたため、その部分を再度教授することにより、効果的な授業展開ができたと考えております。