学問や技術は日々変化しています。それは多様化と専門分化の過程であるともいえます。医学や医療技術もその例外ではありません。みなさんが本学で学ぶ内容は、さまざまな医学や医療技術のなかの「ある専門分野」です。たとえば看護学、あるいはそのなかの成人看護学といったように。
確かに専門分化した教育は、最先端の学問や技術を限られた時間のなかで学ぶために必要です。しかしそれは、ともすれば自らの専門分野以外のことは知らない視野の狭い人間を生み出しがちです。 そこでみずからの専門分野をきわめつつ、同時に専門分野以外のことにも目配りできる人間を育成することが、今日ではきわめて重要になっています。
こうした要請に応えるとともに、2年次以降の専門分野における学習の基盤を形成することを目指して、本学では人文科学・社会科学・自然科学・外国語および保健体育に関わるさまざまな科目をカリキュラムに取り入れています。
これらを本学では、基礎分野科目と称しており、おもに1年次に開講されています。基礎分野科目は、一般教育等に所属する教官、各学科に所属する教官、さらに北海道大学の他の学部教官、および学外の教官など、多くの分野の教官によって開講されています。
医療技術者になる人にとって、医療とじかに結びつく分野を学ぶことはもちろん、そのほかに医療とはいっけん関係ないようにみえるさまざまな学問分野に親しんでおくことが、じつは大切です。そうした体験が、医師のよき理解者として、また患者のよき理解者として、将来思わぬところで役に立つにちがいありません。 |