第20回北方圏国際シンポジウム「オホーツク海と流氷」

開催趣旨   世界の海の10パーセントを覆う流氷は、地球の熱的バランスの一翼を担って、大気や海洋の大循環の駆動力を生み出しています。我が国唯一の凍る海"オホーツク海"は、世界で最も低緯度の凍る海・氷海の南限です。毎冬、その80パーセントは流氷野となり、私たちの生活にも功罪両面が重要となっています。また、サハリン大陸棚での石油・天然ガス開発に伴う油汚染防止策の確立も急務となっています。このように氷海は気象、海洋生物などの地球環境のみならず、水産業、農業、工学など私たちの生活にも深く関わっています。
  北方圏国際シンポジウム「オホーツク海と流氷」は、これまでの19回の開催を通して数多くの研究成果が発表され、国内外から高く評価されております。第20回北方圏国際シンポジウムでは、これまでの成果をさらに発展させるために、氷海に関わるすべての分野の研究報告、「ふるさとの海〜オホーツク」、「こども流氷シンポジウム」などオホーツク海文化圏における豊かで個性的な生活・文化の創造を目指して開催されるものです。
開催日 2005年2月20日(日)〜25日(金)
開催場所 紋別市民会館、紋別市文化会館(北海道紋別市)
参加者
・開会式:500人 ・学術シンポジウム:国内70人 / 海外15人
・氷海の民:80人 ・公開講座:100人 ・油汚染フォーラム:80人
・こどもシンポジウム:250人(小学生218人 / 教師12人 / 一般20人)
プログラム 2月20日(日)

紋別文化会館
14:00〜19:30
開会式
特別講演 森田 美由紀さん(NHKアナウンサー)
ピアノ演奏 杉谷 昭子さん
記念レセプション ※市内ボランティア手作り料理
2月21日(月)

紋別文化会館
9:30〜17:00
学術シンポジウム開会式
基調講演:アラスカ大学海洋研究所
    所長 ベラ・アレクサンダー教授
各分科会 「生物、水産、オホーツク海」
    「オホーツク海、リモート・センシング」
    「リモート・センシング、氷海・オホーツク海」
氷海の民シンポジウム
2月22日(火)

紋別文化会館
9:30〜16:40
公開講座 「オホーツク〜ふるさとの海」
フォーラム 「タマちゃんは今?」
フォーラム 「油汚染について」
各分科会 「あざらし」
「海氷、オホーツク海、海氷工学」
「油汚染、自然災害」
紋別市民会館
13:05〜14:20
こども流氷シンポジウム
実施報告   1986年から毎年北海道紋別市で開催されている北方圏国際シンポジウム「オホーツク海と流氷」は本年2005年に第20回目を迎えた。このシンポジウムは紋別市に設置されていた北海道大学低温科学研究所附属流氷研究施設が中心となり、オホーツク海、流氷、氷海などに関わりを持つ様々な研究分野の研究発表や情報交換とオホーツク海の産業・経済の発展及び国際色豊かで個性的な生活・文化を創造することを目的に開催されており、今までに国内外から多数の学術研究者が参加している。2004年3月31日に附属流氷研究施設が廃止され、同年4月1日に低温科学研究所に新設された環オホーツク観測研究センター(札幌)に転換されたことにより、「オホーツク海と流氷」シンポジウムの開催、実行計画の再検討が必要となった。「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」の地域環境科学教育プログラムの一環として第20回北方圏国際シンポジウム「オホーツク海と流氷」を開催し、地域の小学生に対する地域環境教育(こども流氷シンポジウム)、地域住民対応の環境教育(氷海の民シンポジウム、公開講座「オホーツク〜ふるさとの海」、フォーラム「油汚染について」)、本学の学生、大学院生に対するフィールドコース体験型演習や講義を提供した。水産漁業が基盤産業である紋別市にとっては、サハリン沖石油開発に伴い想定される油汚染の問題は地域住民の関心が高く、フォーラム「油汚染について」においてオホーツク海で油流出事故が起きた際に民間で何が出来るかを検討する「サハリン石油天然ガス対策市民研究会」の設立準備会を発足させた。

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