| カボチャはキュウリ、メロン、スイカ、ヘチマ、ヒョウタンなどと同じウリ科の植物です。原産地は、メキシコから中央アメリカ、南アメリカの北部と推定されています。一年生のつる草で、同じ株に雌花と雄花両方の花が咲きます。カボチャ属は数種類にわけることができますが、一般に日本でカボチャというと、ニホンカボチャ (Cucurbita moschata)とセイヨウカボチャ(クリカボチャ)(Cucurbita maxima)をさします。ニホンカボチャの名がつけられていますが、1541年ポルトガル船が豊後(ぶんご)国(大分県)に漂着し、領主の大友宗麟(そうりん)にカボチャの種がおくられ、それを蒔いたのが栽培のはじめでした。その後長崎でも栽培され、次第に東へひろまり1770年ごろには江戸でもはやりだしました。このニホンカボチャは、果実の表面に縦の隆起と多くの小突起があるのが特徴で、各地で品種改良され多くの系統や品種がうまれました。東北、北海道などの寒冷地でも栽培できますが、一般に温暖な地方に適する品種です。一方セイヨウカボチャは、果実の表面はなめらかで、ニホンカボチャよりも低温を好み冷涼なところに適しています。 1863年にアメリカから輸入されましたが、一般にはひろまりませんでした。明治になってから北海道の開拓使が西洋式農法を取り入れ、それとともに本格的に普及しました。しかし、晩生で収穫が遅く大型すぎるという欠点がありました。戦後、早生で小型の品種が改良され栽培法も工夫され、しかも食生活の変化ともに需要が伸びたため、冷涼な土地以外でも栽培されるようになったことから、今ではニホンカボチャの生産が大変少なくなってしまいました。 |
セイヨウカボチャ
(Cucurbita maxima)
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