初挑戦!魚類学会 in 弘前 9/30~10/2

文責:山崎

はじまりは,今年の春,いや,昨年2010年の研究室配属後の臼尻初ミーティング.

「M1とM2は絶対学会で発表してもらうからね.最初はポスターからかな」 (with smile)


研究の「け」の字も知らなかった当時の私は,学会というものがはたしてどれくらいのパワーと可能性を秘めているのか,全く知る由もなかった.とりあえず,4年の間は学会で発表しなくてもいいんだ(発表する内容もそもそもない),来年発表するのか~と気楽に聞いていた.

そして今年初夏.卒業研究で得られたデータと考察を武器に,日本魚類学会にポスター発表で申し込む.
タイトルは,「ツマグロカジカ属Gymnocanthusの分子系統関係および生物地理」.卒論そのまま.
ツマグロカジカ属全6種のうちの1種,アイカジカ(Gymnocanthus intermedius

それと同時に講演要旨も添付して送らなければならない.要旨は昨年だけでも卒論に関して4回は書いた.ほぼ同じ内容でいいかと思いきや,字数制限あり.しかも700字程度と短い!こんな中に入りきるのか!いや,入れなければ.
さらに題名から演者まで入れての制限であるため,共同研究者の名がずらりと並ぶ(であろう予定の)私の要旨は,研究を説明するスペースにペナルティがついてしまう.
先生と何度かやりとりをして,人様に見せられるだけの要旨にはなったが,やはり,危惧したとおり,考察は全て入りきらなかった….

さあ,気を取り直そう!
ポスターを作るからには,まず過去の偉人たちの芸術作品を参考にしなければならない.廊下に掲示してあるポスターを眺め,実験室の裏の物置をごそごそ探り,他のポスターもじっくり観察する.
人というものは普段目にするものはきちんと見ないくせに,いざ,自分が物事を計画したり作成したりする時に初めてじっくり観察するものだ.以前から,ポスターはまとめるのが難しいと聞いていたが,今回,初めてその意味が分かった…と思う.
私の研究内容はツマグロカジカ属の歴史を明らかにすることであるため,年代も含め,どこで起源し,どのように移動したのか,という一番のセールスポイントを見やすく,分りやすく,盛り込まなくてはならない点が一番難しかったように思う.

完成したポスターのデータを持って,学校で印刷する.と,その時,同じ学会に参加する動物学講座の方たちが登場.和気藹々(?)と話をする中,

「発表の方法は研究内容によって変えるよ.ストーリー性のあるものだったらスライドがいいし,図をじっくり見てもらいたかったらポスターだね.」

なるほど!言われてみれば当たり前のことだよな,と思いながら,ふと自分のポスターに目をやる.

…これは確実にストーリを持っている.絶対に口頭発表の方が良かったのではないか…と,早速後悔し始める.そもそもなんで考えなしにポスターなんかにしたんだ!最初のミーティングでM1はポスターと言われたからって,それをそのまま鵜呑みにした自分が悪かった….来年はちゃんとよく考えよう.


様々な反省点を抱えながら,学会発表前日,フェリーで青森に向かう.何と奇遇にも,ここでも動物講座メンバーと出会い,青森まで3時間半,一緒に旅をすることに.


青森に到着すると,「ねぶたのおうち」が出迎えてくれた.5月に来た時はなかったように思うのだが,最近オープンしたのだろうか?観光客が多くみられた.

学会発表では当たり前のことながら,本当に多くの研究者に出会った.本を執筆された先生方がそこらへんを歩いている!!
初日の飲み会で一緒になった先生となぜか2日目に普通に話をしながら道を間違えて建物1周ツアーをしたり,目の前に座って学食で一緒にお昼を食べたり,勇気を振り絞って懇親会で話を聞いてみたかった人と話をしたり….と,何で昨年参加しなかったんだと後悔するくらい,私の人生で5本の指にランクインするくらい,本当にいい経験だった.
また,聞く側としても,本当に多くの分野の最新の研究結果を知ることができてとてもわくわくした.今から,来年の学会が楽しみだ.

肝心の自分の発表はどうだったのか,振り返ってみると,説明の出来はともかく,いろんな分野の研究者に聞いて頂いて,そして多くのアドバイスを得ることができて,自分の研究結果を外部に公開して本当に良かったなと思った.これから投稿する論文でアドバイスを活かして改善し,より良い研究成果を残したいと思う.

アドバイスして下さった多くの先生方,研究者の方々,本当にありがとうございました.いつになるかは分りませんが,本内容の論文を投稿しますので,掲載された時はここで発表させて頂きます.その時まで楽しみにお待ちください.

最後に,

〜青森 観光編〜


さすが青森.リンゴ類の木がたくさん植えてあった.薄く色づいたリンゴのバックには,イエローに変身したウオレンジャーピンクが秋の装いを醸し出してくれます.


ねぶたのうちの向かいには,これまた新しく建設されたアップルファクトリー.リンゴをはじめ,青森のお土産がたくさん置いてあった.レストランもあり.フェリーの待ち時間を過ごすには最適の場所.


夜の景色もとても綺麗(左).  アップルファクトリー内のレストラン.ガレットのお店でした(右).




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