
今月の表紙 「イトヒキアジ幼魚」
イトヒキアジの格好はその名から連想できるだろう。
稚魚期の長く伸長した背びれ、しりびれが特徴的であり、これは成長するに従い短くなる。
頭部をイカ(たぶん)に齧られていた個体。
私が実験所に来て3年間経つが、今年はいつになく変だ。
実験所の人間も大概変人ではあるが、臼尻に流れ着いてくる魚が温帯域〜亜熱帯域の種が多いという意味だ。
コバンザメやダツ、フグ類、トビウオ類はいつもの顔ぶれだが、今年は一味も二味も異なる。
表紙に使ったイトヒキアジや、なんとマンタ(オニイトマキエイとヒメイトマキエイ)まで臼尻定置網に入った。
それにイナダ(ブリ)も多く感じる。
一体どうしてしまったのだろう。
黒潮の影響が強いのだろうが、北海道太平洋側にこんなにも南の魚が多くなると漠然と不安を感じてしまう。
潜っていても、鮮やかな青色と黄色のソラスズメダイが見られるようだ。
北の魚が戻ってくるのはいつになるやら。