臼尻OG 衝撃!電撃婚約発表!!
文責:山崎
臼尻OG(35)と一般男性(42)の婚約をスクープせよ!
いつも通りの平和な臼尻の9月のある日。
臼尻水産実験所・所長のもとに一通のメールが届いた。
それは、臼尻のとあるOGが婚約したとの衝撃の事実を知らせるものだった。
平穏な時が流れていたはずの臼尻水産実験所は、瞬時にして、喧噪の真っ直中に放り出されることとなった…
この大ニュースは、実験所の連絡用ホワイトボードにメールをそのままプリントアウトした紙が貼り出され、その日のうちに全臼尻学生(注:現役のみ)に緊急周知された。
そして、急遽、9月17日夜、海のガキ大将にて記者会見の場が設けられた。事前情報によれば、何と婚約者を連れての記者会見が行われるようだ。
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前日、下っ端記者として招集がかかった私は、やけにニヤニヤ(>>ニコニコ)と楽しそうなボスから飲み会記者会見の大まかな内容を伝えられた。そして、内容を全て聞き逃すまいと、隙あらばパパラッチしようと、誰よりも先に記者会見場で待機した。
最初に到着したのは鶴岡さんだ。動物講座出身で、現在は函館水産高校で教鞭をとられている鶴岡さんは、今でも臼尻での実習がある時やOBOGが集まって開催される飲み会には参加して下さる、とてもお世話になっている先輩だ。「臼尻関係者で飲み会やるから。あと一人婚約した人も来るから」とだけ伝えられていたようで、誰が婚約したのか気になるのか、いつも冷静沈着な鶴岡さんとは打って変わって、落ち着きがなかった。
その後、間をおかず所長、佐藤夫妻とヒメイカのOB佐藤さんが到着。そう、佐藤さんことのりおさんも、グラントスカルピンでダイブマスターを取得するために、偶然臼尻に滞在されていたのだ。そして、偶然、先生に臼尻に縁のある人たちで飲み会があるから来ない?と声を掛けられていたようだ。
鶴岡さん:あれ?何だ、のりおさんじゃないんだ。
のりおさん:え?突然何なんですか!
鶴岡さん:宗原先生に、臼尻の卒業生が結婚するって聞いてたからさー。
のりおさん:はい?
問題山積みだが、お祝いする役者はこれで揃った。あとは主役が登場するのを待つだけだ。
…のはずが、主役の二人は別の用件があるから遅れてくると、ずべーっとしょっぱなから大いに躓いた。
臼尻あるあるというか、木村さんあるある(?)なのか、予想の範疇なんて飛び越しちゃいましたーという感じの出だしだ。この感じ、久々だなー。お店に入るところをパパラッチするとの目論みは早くも崩れ去った。
いやぁ、我々は振られちゃいましたね、
との先生の言葉を皮切りに、まあ仕方ないかと、ひとまず6人で飲み始める。こんな時の盛り上げ役に、のりおさんの右に出る人を私は知らない。
席順は当然、先生、のりおさん、長明さん、なみさん、向かい側に私、鶴岡さん。両サイドと前方を最恐の3人に囲まれたのりおさん。もう、こうなっては誰も先生の華麗なる大暴走を止めることは出来ない。
ここから主役が合流するまでの2時間、楽しい飲み会と言う名の尋(≒拷)問が執行された…。

前半戦を盛り上げてくれたのりおさん。お疲れさまでした&ありがとうございました。
前置きが長くなったが、主役の登場とともに、ここから取材記事に切り替えていこう。
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「すみませんー、ちょっと遅れましたー」
と、お店に入ってきたのは…
そう、在籍中に数多くの伝説を作り上げた木村 R. 幹子博士(35)だった!!
そしてその隣には、がっちりした厳つい印象を与える体型とは正反対の、優しそうな顔立ちをした素敵な婚約者の方が!!
我々のお祝いの言葉よりも早く、木村さんから発せられた言葉は、
何でのりおさんがいるの?
—別にいたっていーじゃねーか!
相変わらずの仲の良さ健在。いいなー、私もこんな同期ほしかったなー…
のほほんとした空気が流れる中、
木村さん「この度、こちらの川口さんと結婚することになりました。」
一同「おめでとうございます!!」
主役の二人に真ん中に座ってもらい、出会いから将来までのお話を聞かせてもらった。
ついにゴールイン!?お相手は対馬一の漁師さん!
ある時はメイドに、またある時には周囲を震撼させる幽霊に変身する等、臼尻内を驚かせてきたお騒がせ芸能人ならぬ“お騒がせ博士”こと木村さんのお相手とは一体どんな方なのか?この疑問を解決すべく、我々は実に様々な質問をした。
川口さんはどんなお仕事をされているのですか?
木村さん(以下敬称略):対馬で漁師をやっています。サバの一本釣りでは対馬一の腕前は確実ですねー。
川口さん(以下敬称略):いや、まあ一本釣りではそうですね。他にもいろいろやってますよ。遊魚なんかも最近始めましたし。
先生:遊魚は一般向けですか?
川口:そうですね、うちでは日本人だけですけど、他は韓国人観光客とかも乗せてますねー。
(先生早速調査の足がかりリサーチしてる…?)
漁師さんですか!道理で良い体つきな訳ですね。対馬で獲れるサバと言ったら、関サバみたいに何かブランド化されたものがあるのですか?
川口:ありますねー。いなサバっていう名前で売り出してますねー。
ほおー、いなサバですか。初耳です!それはどこの市場に出回ってるんですか?etc.(脱線した内容は略)そんな素晴らしい一本釣りの腕前を持つ婚約者とはいつどのようにしてお知り合いになられたのですか?
木村:まあ、ぶっちゃけ村のおじいちゃんの紹介ですかねー。
何かで集まった時に、
「あなたもここに根ざすつもりがあるなら島の男と結婚せないけんよ」と言われて、
「そうですねー、ここに住み続けたいので、いつかはここで結婚したいと思っていますねー」と言ったところ、あれよあれよという間に川口さんを紹介されたんですね。村には若い人が二人しかいなくて、その一人が川口さんだったんです。実はそれ以前に、仕事の関係でお会いしたことはあったのですが、話したことはなかったですね(笑)。
そこからおつきあいが始まったのですね!始めはどんな感じだったのですか?
木村:始めは超低空飛行でしたよー。
??
先生:えっ、それは一体どういうことだい?
木村:たまたま紹介されたのが私で、本当に私でいいのかなーって思ってましたからね。まあそんな中、結婚の話が出たんですけどね。実は昨年の対馬調査の時がおつきあいを始めたときだったんですよ。
ああ、なるほど。だからあの時もうそろそろ結婚を考えていると、おっしゃっていたのですね。今はお互いどのような印象をお持ちですか?
川口:理想の女性です(即答・断言)。
木村:いやー、ありがたいですねー。本当に頼りになる方です。
……!
先生:ほら、佐藤くん、君もこんな台詞、言えなきゃ駄目なんだよ。
のりおさん:いや先生、今木村の話をしてるんですから、黙ってて下さい。
長明さん:佐藤くん、恩師に向かってそんな口の聞き方は何だい?
のりおさん:———!!
…。普段はお互い何と呼び合っているのですか?
木村:私はりょうさんって呼んでますね。
川口:僕は木村さんで。
先生:えっ、木村は幹子さんって呼ばれないのかい?
木村:私下の名前で呼ばれるの嫌なんですよね。将来は母さんって呼ばれたいし。だから今は名字で呼んでもらってますねー。
そういえば、函館に来る前に青森のご実家の方に帰られてたんですよね。ご実家では何か言われましたか?
木村:おばあちゃんに、旦那が漁に出る前にはにぎり飯を作ってあげなさいと言われました。
木村さんはおにぎりが上手ってことで有名ですからね。
先生:木村のばあちゃんは良いこと言うなあ。カナダで食べた木村のおにぎりはうまかったもんなー。
木村:ああ、スモークサーモンを焼いて具にしたやつですね。先生、良く覚えてますね。その時ちょうどそれ以外の材料がなかったんで、仕方なく入れたんですよ。
…
…
…
とにかく、ご婚約、本当におめでとうございます!もうそろそろお開きですし、せっかくなので、ここで記念写真を撮りましょう!
Take 1.

木村さん、動かないで下さいねー。はい、もう一回撮りますよー。
Take 2.

写真右側の手前から、木村さんと婚約者の川口さん。
木村さん、川口さん、本当におめでとうございます!!
先生も祝辞を言い忘れておられたようですし、結婚披露宴は是非、臼尻水産実験所で!一同、豪華なフルコースを準備して、心よりお待ちしております!
そして、帰り際。
おもむろに携帯電話を取り出した先生の一言。
つまり、今日はこういうことですね(ふふふ)
携帯電話の画面に表示された画像は…

一同:ああー、もう、先生!
せっかくのドッキリでしたけど、事前に木村さんとのりおさんで連絡取り合ってたみたいで(婚約のことは伏せてあったみたいですけど)何となくバレてたそうですね…先生。
それと先生、ドッキリを仕掛けるのはいいんですけど、多方面に仕掛けて複雑にしすぎると書くの大変なので、次回はシンプルにお願いします…