撮影:木村(09年6月)
不等毛植物門 褐藻綱 コンブ目 チガイソ科
チガイソ Alaria crassifolia

生態・概要
コンブ目の仲間の中では最も浅い場所に生息する海藻です。しっかりとした細い中肋(ちゅうろく。葉状部の真ん中を走っている茎状のもの)があるのが特徴です。根元にはバナナの房のような胞子葉が付いています。この胞子葉は生殖器官であり、ここで減数分裂をして単相(n)の遊走子を作り放出します。配偶体お馴染みのワカメもチガイソ科に属しており、同じ仲間です。チガイソよりも太い中肋を持ち、胞子葉もひだ状というか耳たぶ状というか、異なる形状をしていますが、体のつくりは似ていますよね。でもチガイソを食べてうまいという話は聞いたことがありません。漢字で書くと稚海藻(ちかいそう)と書くらしいです。ワカメは昔、和海藻と呼ばれていたらしいですが、若い時の葉っぱはとりわけおいしいから、特別に若い時のワカメを稚海藻と呼んでいたそうです。とってもおいしいワカメの若い時の名前が、同じ属の全然おいしくない海藻に残っているってのはなんか不思議ですね。
潮間帯の下部にびっしりと繁茂しているチガイソ。干潮時には水面から顔を出します。実験所のダイビングのエントリーポイントから海に入ると最初に足を取られるのがこの海藻です。遠くからでも細くしっかりした中肋は目立ちますね

撮影:木村(09年 6月)
まだ若いチガイソ、だいたいは上の写真のように一つの岩にびっしり生えているのですが、一本だけでこうやって生えていると、なんかさみしそうです。

撮影:木村(09年 6月)




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