節足動物門 甲殻綱 フジツボ目 無柄目フジツボ亜目 イワフジツボ科
イワフジツボ Chthamalus challengeri Hoek
(撮影: 阿部, 05年 5月)
 潮間帯の岩の上部にびっしりと群生している。とても小さいので顔を近づけてよく観察しないとわからない。真夏の炎天下や真冬の氷点下の気温で空気中にさらされても、石灰板でおおわれた小さな殻の中で生き延びることができる。温度と乾燥に対する強い耐性には脱帽である。普段目にする状態ではなかなか生き物には見えないが、潮が満ちて水につかるようになると、殻の中にしまってあったくまでのような糸状の肢(まん脚と呼ばれる胸部附属肢)を出して振り動かし動物プランクトンをこしとって食べる。雌雄同体であり、繁殖期には交接器をのばして近隣の個体と交接する。実は甲殻類であり、エビやカニに近い生き物。

まん脚(写真中央よりやや下)はカニで言えば腕にあたる。
器用に向きを変えて水の流れを捉え、餌をこしとる。


思いのほか交接器は長い。
これもまた非常に器用に他個体をとらえ、精子を輸送する。
今回は左下の個体が雄役。
次回は?


臼尻Top