流氷観測レ−ダ−の概要

 北大流氷研究施設は1966年、オホーツク海の基礎的研究を目的として紋別市に設立された。オホーツク海沿岸における流氷の現場 での研究が継続的に行われてきたが、目視や氷上での観測は天候などの自然現象に左右されやすく、長期間の連続的な動きの観測は極め てむずかしく、また沿岸から見える流氷の範囲もかぎられる。このためより広い範囲の流氷の動きの連続観測を昼夜・天候の別なく観測 するためにレーダを設置することとなつた。1967年オホーツク海沿岸のほぼ中央部、紋別市郊外の大山山頂に、世界で初めて流氷観 測レーダが設置された。その後1968年に網走市能取岬、1969年に枝幸町徳志別山の山頂に流氷観測レーダが設置され、流氷観測 レーダ網が完成した。これらの各山頂のレーダは流氷研究施設のレーダ室から遠隔制御され、得られた映像情報は大山局を中継してレー ダ室へ伝送される。レーダ室では、枝幸・紋別・網走の沖合い約60kmまでの流氷状況が昼夜・天候に関係なく随時観測できる。流氷 レーダ映像は、設定された時間間隔ごごとに35ミリフィルムやコンピュタ−に撮影記録される。これらの資料は流氷の移動や変形など の研究に用いられるほか、毎朝作成される流氷分布図は、海上保安部等各関係機関に配布され、船舶の交通や漁業の安全のために利用さ れている。


最新の流氷分布 過去の流氷分布 流氷分布の動画

流氷研究施設  低温科学研究所 北海道大学