Instrumental Analysis Division, Equipment Management Center

Creative Research Institution, Hokkaido University

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 イオン化法選択のために

イオン化 適応する試料 主な検出ピーク 特 徴
EI

揮発性試料

熱に安定な試料

M+

フラグメント(多)

  1. ほとんどすべての揮発性化合物に有効.
  2. 高真空高温直接導入法では揮発性の高すぎる試料は不向き.
  3. 装置排気中に試料も一緒に飛んでしまい,イオンピークが得られないことがある。⇒GC-MS測定
  4. フラグメントイオンピークが検出されるためスペクトル解析が容易.
  5. 分子イオンピークが小さいか,現れないこともある.
  6. 場合により,12eV~程度まで下げて分子イオンピークの相対強度を高めるような測定を試みる(低エネルギーイオン化法)
FAB

難揮発性試料

熱に不安定でも可

(M+H)+

(M+Na)+

(M+マトリックス+H)+

(2M+H)+

(M-H)-

(M-H)+

M- など

  1. 試料を溶媒に溶解し,グリセロールなどの液体マトリックスと混合してターゲット上に塗り,この試料層にXeの高速中性粒子を直接衝撃することによってイオン化する方法.
  2. 難揮発性化合物,難不安定性化合物,高分子量化合物のイオン化が出来る.
  3. ただし,試料がある種の溶媒に溶解することが必要.混濁していたり,分離していては良いピークが得られない.
  4. 低m/z領域にマトリックス由来のピークが多く見られるので,低分子量化合物には不向き.
  5. マトリックスはGlycerol,Thioglycerol,TEA,DEA,m-NBA,NPOEなどがある.生成する分子種が多様であるため,解析する際に試料の性質や塩類の混入などを考慮しなければならない.
  6. 負イオン測定でも,[M-H]-だけでなく,M-などがでることがある.

ESI

高極性試料

不揮発性試料

高分子量試料

(M+H)+

(M+Na)+

(M+nH)n+

(M-H)-

(M-nH)n-など

  1. 高電圧をかけたキャピラリー先端から試料溶液を乾燥窒素ガスとともに噴霧し,イオン化する方法.
  2. 高極性,不揮発性,高分子量化合物の測定に適している.
  3. 無極性化合物には適してない.・・・(実際はEI,FABの適応範囲と重なるところも大きい。)ペプチド,タンパク質などの測定では,多価イオンが検出され,そのピークをもとにデータ処理を行うと分子量を算出できる.
  4. 試料量がFAB-MSの1/1000程度で十分な感度が得られるため,試料が少量しかない場合も有効な場合あり.
  5. EI-MSでフラグメントイオンピークのみしか得られず,どうしても分子イオンピークの確認が必要なときにも有効な場合あり.