Instrumental Analysis Division, Equipment Management Center

Creative Research Institution, Hokkaido University

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NMRをご依頼の方へ

《NMR もくじ》

分析の概要

分析項目

リンク

参考文献

 

使用機器

試料の調製方法

受付場所と申込方法

機器の共同利用

Delta のインストール

試料の調製方法

溶媒について

  • 試料は、D信号を与える重水素化溶媒に溶かしてください(インターナルロックとして D信号を採用)。
  • 既知の化合物であれば、文献にある溶媒を選択されることをお勧めします。
  • 重水、重メタノールなどプロトン性の重水素化溶媒で測定を行うと、サンプル中のプロトン性1Hも重水素化され、1H測定で検出されなくなります。また、粘度の高い重DMSO等の溶媒では、ピークの分離が悪くなることがあります。
  • 内部標準物質が必要な時は、各自で試料溶液に添加したうえで分析をお申し込みください。
  • 重クロロホルム、重アセトン、重メタノールなど揮発性の高い溶媒を使用されるときは、溶媒が揮発しないようご注意ください。長時間を要する測定で、測定中に溶媒が揮発すると分解能が悪くなります。
  • 分析前に溶媒が揮発するとサンプルが析出してしまうことがあります。
  • とくに、古いキャップやひび割れた試料管を使うと揮発しやすくなりますので、長時間の測定には使用しないようにしてください。
  • 重クロロホルムは、保存方法が悪いと塩酸が発生し、サンプルに悪影響を与えることがあります。

容器について

  • 5 mmφ長さ18 cmのNMR用試料管を各自ご用意され、試料溶液を入れた状態で提出してください。
  • 短すぎる物や傷のある試料管は用いないで下さい。
  • また、試料量は試料管の底から4 cmで最も分解能があがりますので、極力4 cmにして提出してください。
  • 0.5 mlの重水素溶媒でサンプルを溶かし試料管に入れた後、更に溶媒を少し足すと4 cmになることが多いようです。

試料について

  • 浮遊物がありますと、分解能が極端に悪くなります(ゴミの除き方)。 なお、当分析室では浮遊物を取り除く処理を行うことができません。 サンプル調製時には問題なくても、冷蔵保存等で冷やすと沈殿が生じることがあります。冷やしても大丈夫かどうか、ご確認ください。
  • 基準物質または基準となる溶媒ピーク(また、そのppm値)を明確に指定してください。 外部標準での測定を希望されるときは、申込書のその他要望欄にその旨記載してください。 二次元測定の時は、基準物質のピークのために測定範囲が広くなり、分解能で損をすることがありますので、基準物質添加の必要はありません。
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    【基準物質の加え方について】

    • 基準物質の添加量が多すぎると、積算効果の低下(NMRの検出感度は、一番大きなピークがオーバーフローしない範囲までしか上げられません)につながります。
    • 基準物質の適正添加量は、試料ピークの高さより低いことです。特に微量サンプルの場合ご注意ください。
    • H‐NMRの場合、TMSは1滴で巨大なピークとして現れますので、予め溶媒に溶かしたものを使用すると便利です。
    • 1 % TMS(in CCl4)なら、1滴添加すると良いでしょう。

    【札幌キャンパス以外の方は】

    • サンプルをなるべく乾燥させて密閉容器に入れ、分析申込書とともにお送りください。重水素化溶媒の種類、標準品(TMS)の添加の有無をご指定いただければ、こちらでサンプルを溶かして測定を行います。
    • ただし、こちらでは精密な実験設備が無いため、微量のコンタミが生じる事があります。少量のサンプルの場合は、ご注意ください。 また、こちらにはサンプルを精製・乾固する設備はありませんので、ご指定の溶媒にサンプルが完全に溶解することを必ずご確認のうえお申しつけください。
    • 使用した重水素化溶媒・NMR用試料管については、実費を請求させていただきます。

試料の濃度と測定時間の目安

  • 試料の濃度が低いとS / Nが悪くなり、シグナルが検出されなくなることがあります。また、積算することで時間がかかり、料金も高くなります。
  • 試料の濃度が高すぎる(50 mg ~)と分解能が悪くなり、シグナルがブロードになることがあります。また、NOEに関する測定では、分子間での相関ピークが観測されてしまうことがあります。
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    1H 1 mg ~ 5 mg / 0.4 ml 1 時間以内
    13C 10 mg / 0.4 ml 1、2 時間
    COSY 10 mg / 0.4 ml 3 時間程度
    HSQC, HMBC 20 mg / 0.4 ml 8 時間程度
    NOESY 5 mg ~ 10 mg / 0.4 ml 通常overnight
    INADEQUATE 200 mg ~ / 0.4 ml 1 回積算の13C測定で、きれいなチャートが得られるのが最低条件

受付場所と申込方法

 

受付場所は委託分析部門1階E104前室です。

札幌キャンパス以外の方は、下記2 ~ 7 の受付はオペレーターが行います。

1. あらかじめ1試料につき1枚ずつ分析申込書に必要事項を記入してください。(分析料金につきましてはこちらをご参照下さい)
2. NOE・デカップリング等、パルスを照射する位置の指定が必要な測定を希望されるときは、測定データのチャートに照射希望位置をご記入の上、分析申込書に添付してください。
3. 受付場所(E104前室)に備え付けの受付用PCに必要事項を入力し、1試料につき1つ受付番号を取得してください。
4. 受付番号を記載したラベルを用意してありますので、取得した受付番号を分析申込書に貼り付けてください。もし、ラベルがない時は筆記用具で記入してください。
5. 受付番号を記載したラベルを用意してありますので、そのラベルを試料管の上部に軽く貼り付けてください。複数の試料を提出される方は、分析申込書の番号と試料に貼ったラベルの番号が一致することを確かめてください。
6. 試料は受付場所にある試料管立てに提出してください。冷蔵・冷凍試料は、受付番号を記入したラベルを貼った後、大変お手数ですがE103質量分析受付にある冷蔵庫内に提出してください。分析申込書などの書類は、受付にあるポストに投函してください。
7. 分析終了はこちらのサイトで確認してください。受付システムの利用者登録で「お知らせメールの受信」設定をされている方には、ご登録いただいたメールアドレスへ分析終了のお知らせメールが届きます。
分析終了を確認しましたら、データと試料を取りに来てください。 ※データは基本的に受付場所でお返しします
   
* 測定時間・積算回数について要望がある場合には、申込書に指定してください。指定がない場合は適宜こちらで判断させていただきますが、料金を確認してからの測定を希望される場合には、あらかじめオペレーターまでご連絡ください。
* 分析終了時期の目安を知りたい方、分解性のサンプルなどを依頼される方は、事前にオペレーターまでお問い合わせください。
* 分析データは紙に印刷して受付場所にて返却いたします。遠隔地の方には郵送でお送りいたします。
* jdf形式の電子データをお求めの方は、Windowsから書き込み可能なUSBディスクをお持ちください。メールに添付してjdf形式の電子データをお送りすることも可能です。その場合は、申込書の備考欄にメールアドレスを記入してください。
* 分析条件につきましては、特にご指定がなければオペレーターの判断で適宜設定いたしますが、得られたデータの可否を判断するのはあくまで利用者の皆様です。少しでもご不満な点があるようでしたら再測定など対応いたしますので、遠慮なくオペレーターまでご相談ください。同一サンプルの再測定をご希望の場合、新しい申込書は必要ありませんので、サンプルを直接オペレーターまでお持ちください。