今回の春の札六リーグを制し、19年ぶり3度目の全国選手権出場を果たせたことを非常に嬉しく思います。私達硬式野球部は、部員・マネージャー約40人と他の強豪校と比べても少なく野球名門高校出身の選手もほとんどいません。練習もまともに行えるのは土日くらいでグラウンドや設備も優勝するとは思えないほど悪い状態です。そんな環境の中、快挙を生んだのは他の大学には真似できないような頭を使った野球・質の高い練習などを継続してきたところにあると思います。週に数回、1時間程度しか使えない冬の体育館練習では、個々の身体能力の向上を目的としたフィジカルトレーニングをマンネリが生じないよう、かつ楽しく考えて行えるようローテーションさせてきました。野球に限らず、ドイツのテニス練習やバスケット、サッカーなども行いました。また、激しく動くような練習だけではなく眼球運動やメンタル面のトレーニング、運動医学の講習会に参加したり様々なことを行って少ない時間を有効に使ってきました。結果に結びつくかどうかはわかりませんでしたが、色々な考えや動きを養うことで様々な状況に対応できるようなプレーの幅ができると考え継続してきました。 |
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また、毎年行う関東合宿では少しでも高い意識を持とうと他校の戦術などから使えそうなものは盗み、リーグ戦前の仕上げのオープン戦で自分達が実際に使える形に修正していきました。また、リーグ戦では昨年から導入したスコアメーカーというパソコンによる相手チームの分析ソフトの活躍もあり、ハード面だけでなくメンタル的なソフト面の充実も図ることができ自信を持って戦うことができました。こういった経緯のほか様々な事がありましたが、リーグ戦では完全Vに近い形で優勝することができました。全国大会では惜しくも大会最多出場の福井工業大学に2−3で敗れましたが、全国レベルでもやり方次第では通用することがわかりましたので今度はさらに上を目指して頑張りたいと思っています。 |
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