学生表彰制度のお知らせ

学生委員会学生生活専門委員会委員長
学生生活実態調査WG座長
島 崎  敬 一

 本年は4年振りの学生生活実態調査を行う年度に当たります。本誌が皆さんの手元に届いている頃にはすでに調査期間(11月1日〜11日)が終了していることと思いますので,どのような目的と方法で行い,また得られた調査結果をどのように扱うかについて,主にお知らせいたします。
 この調査の目的は,北海道大学の各学部と大学院で学ぶ学生の生活実態さらに大学に対する期待・要望などを把握することです。得られた調査結果は,大学として学生に対する生活・修学・進路などの支援体制の充実を図るための基礎資料となります。さらに,北海道大学の現状を広く学内外へ発信するために調査結果を公表するとともに,大学全体あるいは各部局においては,この結果を参考にして学生支援体制のさらなる充実が図られるように期待しております。
 今回の調査ではこれまでの調査票に記入して回答する方法から,インターネットに接続されたパソコンから調査サイトにログインして回答する,ウェブ・ベース方式へと変更になりました。これは調査を実質的に担当している学生生活実態調査ワーキンググループの一員である大学院情報科学研究科のメンバーの精力的な努力によって実現したものです。ウェブ・ベース方式での大がかりなアンケート調査は本学では初めてのため,回答率がどの程度になるかがとても心配なことの一つで,学生の皆さんの協力を切に願う次第です。なお,回答をお願いしているのは学部学生の20%,大学院学生の50%で,各学部・研究科等において無作為に抽出しております。
 今回の新しい調査方法の採用に当たって最も配慮した点は,回答した学生が特定されたり記入した情報が外部に漏れることのないようにということでした。そのために,サーバー関連のセキュリティ対策は勿論,実態調査サイトのアドレスとアクセスするためのIDを記載したカードの配布についてもランダムに配布するように各学部・研究科にお願いしております。過去の調査結果をみますと,学生の皆さんはかなり率直に大学の授業・施設・対応・その他さまざまなことに対して実態や改善を望むことが書き込まれていました。そのような意見・要望は大学側にとっては皆さんが安心して学業に励むことのできる支援体制を組むうえで貴重なものです。名前が知られては言いにくいことも,今回の調査では特に安心して書きこむことができるように配慮しておりますが,学生の皆さんはどのように感じられたのでしょうか。さらに,回答に当たって疑問が生じた場合,それぞれの所属する学部・研究科の担当係に問い合わせても十分対応ができるようにシステムを組み,回答する過程をシミュレートできるようにしておりましたので,今回の調査についての皆さんの率直なご意見もお聞かせ願えれば幸いです。
 調査内容についてはなるべく以前の調査項目を踏襲して,統計処理された過去のデータと比較検討できるように配慮しておりますが,時代に即して追加した項目もあります。また,今回の調査は国立大学法人となってから初めての調査となります。法人化の本来の目的である,大学での教育・研究の充実がその意図したとおり機能しているかどうかが,学生の視点から評価されるという意味では,私ども大学側としてはとても緊張する思いで調査結果を待っているところです。
 最後に,この調査結果については前回の調査と同様に,学生生活実態調査報告書としてまとめ,遅くとも来年の夏頃には公表する予定です。

(しまざき けいいち 農学研究科教授)




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