北大も新緑の季節を迎えました。その季節ごとに様々な風情を見せる北大ですが,私は,やはりこの時期の北大構内が最も好きです。そんな大好きな北大の構内を眺めながら今この原稿を書いております。
皆様は,高等教育機能開発総合センターに「学生相談室」が,そして保健管理センターに「精神衛生相談」があることをご存知でしょうか。私は,精神科単科の病院で臨床心理士として勤務する傍ら4年前より精神衛生相談で非常勤のカウンセラーとしてカウンセリングを担当してまいりました。しかし,今年度4月からは,常勤のカウンセラーとして学生相談室と精神衛生相談の両方で相談やカウンセリングを担当することとなりました。よろしくお願い致します。
私が,北海道大学文学部行動科学科で学んでいたのはもうかれこれ四半世紀も前のことになりました。思えばずいぶん昔のことになりました。私が在学しておりました頃,精神衛生相談はありましたが,学生相談室はまだありませんでした。恥ずかしながら実を申せば在学中,精神衛生相談の存在を知ってはいませんでした。さらに,勿論,程なくそうではないということが分かりましたが,こちらに非常勤のカウンセラーとなりました当初は,学生相談室と精神衛生相談は同一のものと考えていました。
ほんの3,4年前までは,学生相談室も精神衛生相談も非常勤のカウンセラーが,別々な曜日に半日ずつ担当していたためカウンセラー同士が互いに顔を合わせることはほとんどありませんでした。その後,合同の勉強会を開催するようになり,徐々につながりが持てるようになった次第です。しかし,私自身が,実際に学生相談室の活動状況を知るようになりましたのは,やはりこの4月になってからでした。今,学生相談室と精神衛生相談の性質・役割や機能の違いもようやく分かってきたところです。それぞれの特徴を生かし,うまく連携をとりながら機能できるようにと考えています。それによって,より皆様によく知っていただき,利用していただきやすいものになっていくようにと考えています。
これらを利用することなく日々過ごせるのが理想ではありますが,気がかりな事を考え続けて他のことに手がつかないとか,それにより体調を崩してしまうとか,解決の糸口が見つけられない,解決策を考えたのだけど少し自信がないとか,もっと友達や周囲の人とうまくやりたいのにうまくいかないとか,思ったように成績が振るわないとか日々様々なことが起きてきます。そんな時,自分自身の中だけで考え続けると良い考えが浮かびにくいことが多いといえます。誰か適当な相手に話すと考えがまとめやすくなることも多いといえます。というのも,言葉にする作業の過程で問題となっていることを客観的に眺めたり,相対化したりすることが出来たりするからです。安心して話せる適当な相手がいる場合はその方に,あいにく相談できる相手がすぐに見つからない場合は,学生相談室や精神衛生相談をご利用下さい。初対面の人に話すのは大変かと思いますが,逆に気兼ねせずにすむという利点もあります。精神衛生相談でのカウンセリングは,診察を受けていただいた後適用とされた方のみご利用いただけます。診察の際に予約は必要ありません。学生相談室での相談は,直接予約を入れていただいてご利用いただけます。無理に我慢せずお気軽にご利用下さい。お待ちしております。
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