北大の寮歌

北海道大学第九十五代応援団 工学部・2年  児 玉 康 成

北大には寮歌というすばらしい歌がある。代表的なものであれば「明治45年度寮歌 都ぞ弥生」である。

北大の現状
 今現在,北大の寮歌の現状はどうなのであろうか。確実に歌われる場が少なくなっている。その理由は簡単だ。なぜなら,今の時代,若者には寮歌のような歌が好まれないからである。この状況は時代の流れなのであろう。そのように考えると日本人自体変わってきているに違いない。
 たぶん他の大学は現在の時代の流れに負け,ほぼ北大しか寮歌が残ってない状態になってしまったのであろう。自分の母校の歌が歌われなくなることがどれだけ悲しいことか。今はまだ北大は寮歌を歌われるのが伝統であるが,今のままでいくと寮歌を歌われないのが伝統になってしまう。応援団と恵迪寮がなくなったら,寮歌は過去のものになってしまうだろう。

寮歌とは
 ここで寮歌について簡単に話そう。初めて作られたのが明治40年,そして今現在も北大生の手によって作られている。歌詞の中には北大の自然,壮大な北海道の自然,その当時の北大生の考えが詰まっている。
 なぜこの寮歌が歌い継がれているかというと魅力があるからである。
 一つ目は,寮歌を歌うことでより愛校心を持つということだ。なぜそのように感じるかというと寮歌が北大の歌だからである。たとえば秋,北大の木々の紅葉のきれいな時期に,秋のことを歌われた寮歌を歌うことでその紅葉をより意識し,その景色が好きになることがある。このように寮歌にも北大の景色にも飲み込まれて,より北大に愛着持つようになる。
 二つ目は多くの北大生と歌うことで一体感が得れ,気持ちが良く,また歌っている仲間が同じ北大生なんだと感じ,より北大生という仲間意識が強くなる。
 人にとって感じ方があるので一概にこれだけが魅力とは言えないが,このような魅力が寮歌にはある。そんな寮歌を我々北大生は大いに大いに歌おうではないか。そして寮歌に溢れた北大にしよう。

都ぞ弥生
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一万人の都ぞ弥生をやるにあたって
 今年も北大祭のフィナーレで一万人の都ぞ弥生という企画を行った。我々はこの企画をやるにあたって一年生を中心として寮歌普及を行ってきた。目的としては多くの北大生と一体感,そして北大生という仲間の凄さを感じ,より仲間意識を強めようということである。実際に一年生がこの目的を感じたかどうかは分からないが確実に歌える人が増えたことは良いことであり,歌えることで我々の目的を少しずつ感じてくるようになるであろう。
これからも我々はより多くの北大生と共に寮歌を歌えるように寮歌の魅力を発信していく。

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