快挙ボート部「全日本大学選手権大会」で優勝!
漕艇部のURL:http://hokkaidounivrowing.com/

 平成18年8月24日(木)から27日(日)に,埼玉県戸田市の戸田オリンピックボートコースで開催された「第33回全日本大学選手権大会」において,北海道大学漕艇部〔COX:水野寛之(農学部・2年),S:倉光周平(工学部・3年),3:内山弘行(工学研究科・修士2年),2:尾尻和也(工学部・3年),B:大熊達也(工学部・4年)〕は,「男子舵手つきフォア」の種目でみごと優勝しました。
 今回,優勝メンバーで主将の大熊達也さんから,この快挙に至るまでの厳しい練習からレース本番の状況について寄稿いただきました。



北海道大学漕艇部・主将 大熊達也(工学部・4年)

 今回,最終目標の大会である,全日本大学選手権(インカレ)で初優勝という最高の結果を残せたことを非常に嬉しく思います。
 僕達ボート部は部員・マネージャー・コーチ,約40人と他の強豪校と比べても少なく,高校からの経験者もほとんどいません。(優勝したクルーは全員大学から始めました)冬の4ヶ月間は湖も氷全く漕げなくなります。そんな環境の中,快挙を生んだのは他の大学には真似できないような頭を使った質の高い練習を継続してきたところにあると思います。水上練習が出来ない冬を逆に,しっかりとした身体を作れる利点と捉え,徹底したフィジカルを鍛えるトレーニングをしました。ウェイトトレーニングはもちろん,有酸素能力アップに非常に有効なクロスカントリースキーに毎週行ったり,楽しく体力がつけられるよう週一回バスケットボールも取り入れていました。
こうして冬に充分体力をつけ,春からの水上での練習に漕ぎたい気持ちをぶつけました。
 シーズン中は結果が出ず,7月にライバルの東北大学との定期戦で大敗を喫し一時は,いままでやってきたことに自信を失いかけましたが,北大が強くなるのは夏だと考え,そこから必死に練習しました。7,8月の練習量では他のどの大学にも負けていないと言い切れるくらい練習しました。
 予選ではスタートで飛び出しずっと先頭を切っていましたが,今回3位になった早稲田大学に本当に最後の最後で競り合いで負けコンマ2秒差で刺され負けました。北海道で単独のクルーで練習していたため競り合いに弱く乱れてしまったのです。敗者復活レースに回り,準決勝ともレースを重ね競り合いにも慣れ決勝へ進みました。
 決勝には北大のほか,早稲田大学・中央大学・日本大学と高校ボート界のエリートが集まっている私大の強豪校が並んでいました。スタートには絶対の自信をもっていました。ボートは人が後ろに向いて進むのでスタートで出て相手を見ながら漕ぐのは大きなアドバンテージとなります。しかし相手はレース経験豊富な猛者たちで,勝負はいかにラストの500mでの一番苦しいところでの競り合いに勝つかでした。スタートで頭を取ったものの3艇ともぴったりとくっついて全くはなれず一瞬たりとも気が抜けませんでした。最後は3艇がいっせいに猛スパートをかけてきましたが,北大クルーも力強いオールとリズムをゴールまで保持し,約1艇身差をつけ接戦を制し優勝することができました。
決勝における500m毎のタイムは,

コース 大学 500m 1000m 1500m 2000m 順位
2 早稲田大学 1'39''79 3'22''15 5'04''61 6'43''80 3
3 日本大学 1'38''77 3'19''90 5'02''74 6'43''92 4
4 北海道大学 1'36''88 3'17''89 5'00''72 6'41''66 1
5 中央大学 1'38''18 3'20''30 5'03''80 6'43''56 2

でした。
 北海道でもやりかた次第では,日本一になれるんだということが証明されました。北大ボート部はこれで代が変わり,今度はさらに上の目標に向けてすでに動き出しています。

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