あっぱれ!

いだけ家大志
 「あっぱれ企画」第1号は、今号の「えるむさん」として表紙に登場した教育学部4年成田芳君。2月に岐阜で開催された「第4回全日本学生落語選手権・策伝大賞」で見事全国2位に相当する「審査員特別賞」に輝いた。本大会は、桂三枝師匠や立川志の輔師匠ら豪華なメンバーが審査したものだが、その審査員をもってして、「さわやかで学生らしく実に好感が持てる」「話の展開がとてもスムーズ」など絶賛の嵐だった。まったく「あっぱれ!」なことである。成田君は、見た目もイケメンでうらやましい限りなのだが、その風貌は、落語界では難点のように思える。見るからに笑える顔の方が有利だろうに、それらのリスクを跳ね返して、得意の江戸落語「味噌蔵」で挑戦した。
 ところで、成田君の高座名は「いだけ家(や)大志」。北大落研ならではの由緒ある6代目を受け継いでいる。落語との出会いは、高校生の時に100円ショップで手に入れた「CD落語」というから、人生って安上がりな出会いも捨てたもんじゃない(笑)。
 受賞した瞬間「プロを目指そう」と、ちょっとでも思った?の問いに、「やっぱり、プロとアマの差はぜんぜん違うから・・」と、以前からの目標である中学校の社会科教師を目指す気持ちに揺らぎはないそうだ。今回の決勝に残った6名のうち2名はプロの道へ進むというから、何とも惜しい気はするが、成田君なら、きっと落語の指導を交えながら、りっぱな中学生を育ててくれるだろう。


チームSomeday
 3月に大阪で開催されたITコンテスト「Imagine Cup2007」(マイクロソフト主催)日本大会において、本学大学院情報科学研究科の学生4名で構成された「チームSomeday」が「ソフトウエアデザイン部門」で優勝した。
 Imagine Cup(イマジン カップ) とは、世界の学生を対象とした情報技術のコンテストで、各国の予選を勝ち抜いた学生が年に一度の世界大会に出場し、その創造性や技術力を競い合う。チームのメンバーは、リーダーの下田修さんと大和田純さん、丸山加奈さん、坂本大憲さんの4名で、何れも複合情報学専攻の修士2年。本大会参加のきっかけは、複合情報学専攻に設置された寄付講座の授業の中に、チームでシステムを作り上げる演習があり、作成したシステムをイマジンカップに提出することが目標とされていたからとのこと。コンテストの今年のテーマである「教育」に沿って、彼らが作成したシステムは、デジタルノートシステム「LinQ」。「LinQ」は、電子ペンとノートを用いてデジタル化した“メモ”を重要点や疑問点を一定の基準で集約し視覚化することで、それを利用者間で共有し、“気づき”を生むことを可能としたシステムだという。僅かな文字数で理解を得るには難しいが、とにかく快挙で、「あっぱれ!」なことである。4名は、システムの作りもさることながら、聴衆に伝えるプレゼンテーション力も重視しているとのことで、現在も8月に韓国で開催される世界大会の準備に余念がない。昨年は世界から65,000名以上が参加したという大きな大会で緊張もあると思うが、精一杯頑張ってきてもらいたい。
チームSomeday
前列左より時計回りに、下田君、坂本君、大和田君、丸山さん
チームSomeday


工学部建築棟
 6月のある日、構内の中央道路を歩いていたら、工学部の建物に大きな赤いリボンがかけられていてびっくり。一瞬、プレゼントの箱のように見える様は、自分がガリバーに出てくる小人(こびと)か一寸法師にでもなってしまったかのような錯覚を受けた。
何だろうと尋ねてみると、建築棟の建物が老朽化に伴い、取り壊されることになったという。建築都市学科の学生たちにとっての建築棟は、泊まりがけで図面を描いたこともある思い出深い建物。「お別れの前に感謝の気持ちを込めてきれいに飾ってあげたい。」と大学院建築都市空間デザイン専攻修士2年の池村菜々さんら学生たちが立ち上がった。建築棟は、3階立て高さ約12m。屋上から約1m幅の2本の赤い布をつり下げ、クロスする部分には直径3.6mの大きなリボンを付けた。それなりのコストもかかったと思うが、今回は、歴代の教授やOBからの資金提供を受け、「建築棟の遺産」と題したお別れイベントの一環として行われた。過去には、クリスマスシーズンに壁一面の装飾を行うなど、建築都市学科の学生たちは、代々洒落たセンスの持ち主が多いようだ。五十年余を超える長き間、学生たちを見守ってきた建築棟、最後の勇姿に「あっぱれ!」
工学部建築棟



喝っ!
 一般の方から、北大生(若しくは北大生と思われる)に対する苦情が頻繁に寄せられています。心当たりのある学生は、くれぐれも自戒のうえ、北大生として「若者」の模範になるような行動を示してください。
 なお、学生が特定できる苦情は、個々に注意していますので、一覧には掲載していません。

苦情聴取時期 苦情内容
5月中旬  北大生と思われる若者たち(10名程度)が週に1・2度、大学周辺賃貸マンションの駐車場に自転車で乗り付け、無断放置のうえ、迎えにきた自動車に乗り込んで何処かに行く。非常に迷惑なので指導してほしい。
5月下旬  北大生と思われる若者の大学周辺道路における自転車運転マナーが非常に悪い。非常識な運転で危険極まりない、逆に睨み付けるような態度の悪い者がいる。急ブレーキを踏んで運送中の荷物が破損したら大学で保証してもらえるのか。
5月下旬  北大生の飲酒による不祥事を新聞報道等で見た。未成年の飲酒について、大学はどう指導しているのか。厳しい指導を望む。
5月下旬  夜間、無灯火自転車に乗った北大生と思われる若者に母親が怪我を負わされた。夜間の通行状況を調べたところ、50台中48台の自転車が無灯火だった。掲示などの指導で改善されるとは思えない。厳しい指導を望む。
6月初旬  北大生と思われる若者が、大学祭関係の買い出し等で夜間の歩道を無灯火で通行している。最低限、ライトを付けてくれれば避けることもできるので、厳しく指導してほしい。




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