あっぱれ!

世代を越えたまちづくりの連携!
 札幌市の「幌北」地区は、北区にある11地区のうちの一つであり、最も歴史のある地区である。北区では、おおよそ10年ほど前から「新北区ヴィジヨン21」を策定し、21世紀に向けた新たなまちづくり構想に取り組んでいる。同構想では、地区ごとにはキャッチフレーズが付けられており、幌北地区は「エルムの緑とぬくもりの街」。近年では、単身者向けのアパートやマンションが多く、北大生が数多く住んでいる地域でもあり、北大とは切っても切れない関係にある。そういった街の事情を反映させて、幌北地区は、まちづくりのヴィジョンの一つとして、「地域活動に新住民・学生の参加を促進しよう」を掲げている。
 そうした新構想の中、ある日、アパートの大家さんが北大生に声をかけた。「あんたも住民なんだから、まちづくりに協力して!」。突然の声かけにびっくりしたのが、今浩哉君(理学部3年)。「えっ?」しかし、よく考えると「いままではあまり世代の異なる人と触れ合ったことがなかったな。スーパーで会った時にも挨拶できるようになるし、ご近所付き合いは大事だから!」と友達の松尾亮二君(文学部3年)とも相談し、「あらよっ!」とばかりに、まちづくりに立ち上がった。
 幌北連合町内会に結成された「学生と地域で考えるまちづくり会」に加わり、まず、取りかかった企画が「この街を撮る」と題した絵はがきシリーズの作成。この企画には地域の腕自慢として、同連合町内会副会長の永野拓也さんたちが長く取りためた地域の写真を使わせてもらった。
 学生たちは、その後、「幌北ふるさと夏祭り」の開催などにも加わったが、いまは幌北の街の歴史を地域の小学生に伝えるべく、街の「生き字引」でもあるお年寄りたちに協力していただいて「教本」づくりに取り組んでいるところである。今君と松尾君は、「これから、もっともっと周りの北大生や他大学の学生たちにも声をかけて、新しい発想を若者の視点で注いでいきたい」と話している。

幌北連合町内会のみなさんと一緒に(前列左側が今君、右側が松尾君)幌北連合町内会のみなさんと一緒に
(前列左側が今君、右側が松尾君)
昭和34年頃の盆踊りの風景
昭和34年頃の盆踊りの風景
  昭和30年代の創成川の風景(北12条付近)
昭和30年代の創成川の風景(北12条付近)


学生のチームワークが自転車事故のけが人を救う!
 雨が降る10月のとある夕刻、突然、女子学生が学生支援課(高等教育機能開発総合センター)に飛び込んできました。「救急車を呼んでください。人が倒れています!」
 直ちに、駆けつけてみると男子学生が車道の端で倒れていました。側では、通りすがりの男子学生が携帯電話を使って救急車を呼んでくれている様子。とり急ぎ、職員数人が倒れている学生の対応を行う者と救護用具を取りに行く者、そして人混みの整理を行う者などに分かれて対応しました。
 当初、突然の病気で倒れてしまったのかと思いきや、すこし経ってから自転車の衝突事故だということが分かりました。近くでは、事故のもう一人の当事者も心配そうに見守っています。事故現場の人垣が増える中で、数人の学生たちが怪我人に雨があたらないよう傘を差してくれていました。発見時、意識のなかった怪我人は、毛布にくるまれながら救急車を待つ間に意識を取り戻しました。救急車で病院に向かう間、学生の親に連絡する一方、救急隊員が容体を調べています。「頭蓋骨骨折の疑いがある・・」とのことで、病院に着いてからは学生の母親と一緒に祈るような気持ちで見守りました。
 幸い、精密検査の結果は大事に至らず、一晩の入院で済みました。

 大学の構内・構外を問わず、自転車の接触事故が多いことは皆さんも承知のことと思います。
 今回は、周りの学生さんの適切な連携で怪我人を助けることができました。また、事故のもう一人の当事者も逃げたりせず、雨でビショビショになりながら警察官の現場検証にも応じ、終わるや否や病院に駆けつけたようです。
 事故は、ひょんなことから突然起きてしまいます。そして、誰が得する訳でもなく、多くの人を巻き込み心配をかけてしまいます。少しだけ周りの動きに気遣ったり譲り合ったりすることを心がければ多くの事故は起こさないで済みます。もし、事故を起こしてしまったら、まずは怪我人の手当が最優先です。その後は、警察に通報するとともに、二次的な事故を防ぐために自転車などを片付けたり事故状況を確認のうえ損害保険等の手続きを行います。
 そして、二度と同じような事故を起こさないよう心に誓ってください。


学生教育研究災害傷害保険(学研災)と
学研災付帯賠償責任保険(学研賠)について
 本学では、正課・課外活動中や通学中に事故にあった時などのために「学生教育研究災害傷害保険」(通学中は特約が必要)、また、事故で他人に怪我をさせた時のために「学研災付帯賠償責任保険」(学研災加入が条件)の加入をお勧めしています。詳細は、学務部学生支援課福利厚生担当(高等教育機能開発総合センター・番窓口)にお尋ねください。
イラスト
夜間はライトを点灯する
イラスト
二人乗りはしない
携帯電話で話しながらの運転はしない
※ 挿絵は、許可を得て「警視庁HP」 から転載しました。



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