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私が医薬品卸の会社の営業担当として勤務し、もうすぐ1年が過ぎようとしています。われわれ営業担当者はMS(Medical
Marketing Specialist) と呼ばれています。MSは主に医療機関・薬局に医薬品を始めとした医療関連商品を販売していますが、それと同時に医薬品情報、医療行政の動向、経営に関する情報など幅広く情報提供し、医療機関のパートナーとしてコンサルタントのような役割も担っています。医薬品の安定供給がなければ、医療現場に支障をきたしますし、医薬品の供給次第で患者の生死に関わることもあります。そういった点では自分の仕事に対しての責任が大きいですし、とてもやりがいのある仕事だと思っています。
私は大学時代、教育学部の健康科学ゼミに所属していました。健康科学ゼミでは、現代社会の健康に関する諸問題についてWHOの資料や疾病ガイドラインなどを用いて学び、疾病がどのように成り立っているかなどを学びました。また、一般市民を対象にした介入研究や、財政破綻後の夕張市での無償の健康診断など、知識を得ることだけで終わらず、その知識を基に実践研究も行っていました。このゼミで学び、これらの研究に携われたことが現在の仕事をやる上でも大いに役立っています。
一方、プライベートではフットサルに打ち込み、時間があれば練習なり、試合をしていたように思います。社会人のチームと北大のフットサルサークルであるエスペランザの2つを掛け持ちしていた頃もありました。北陸地方は学校開放なども少なく、北海道ほどフットサルのできる環境が整っていませんし、競技人口も少ないため、現在はほとんどフットサルをやることがなくなりました。そのため、大学時代に好きなフットサルをできたことがものすごく幸せなことだったと思いますし、中島体育館で週に一度小学生にフットサルを教えていたことも今では良い経験となっています。私はこのフットサルを通して、大学内にいるだけでは決して出会うことのできないような人々と知り合うことができましたし、そのうちの何人かは私にとって今でもかけがえのない友達となっています。
大学は自分が思っている以上にやりたいことができる機会が多くあり、そのための環境も整っていました。ぜひ、皆さんも自分がやりたいことを何かひとつでも見つけ、大学の施設や人・時間を最大限に活用し、成し遂げてみてください。それが自分の財産となり、良い思い出になると思います。もちろんプライベートで今しかできないことを精一杯やることも重要だと思います。限られた時間を有効に使い、意義のある大学生活を送ってください。
これからの皆さんのご活躍を楽しみにしています。 |
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2008年 北海道大学教育学部教育学科卒
同年 (株)スズケン 入社
現在、金沢営業部小松支店、販売一課勤務 |
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最後列の右から4番目が上島さん |
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