広げよう救命の輪

 

AEDを活用したPUSHプロジェクトの推進

 
 本学では、学生、教職員や本学を訪れる様々な方々が構内で突然倒れた時に、少しでも早く処置できるよう札幌キャンパス24か所、函館キャンパス2か所にAED(自動体外式除細動器)を設置しています。(その他、附属練習船「おしょろ丸」等にも設置済)また、各部局においては適時AEDを用いた救命講習会を実施しています。
 本学では、過去に男性教員が会議中に突然心肺停止状態になったものの、現場に居合わせた同僚6名が連携し、AED等を用いた救命措置を行った結果、心肺停止状態から奇跡の生還が遂げられ、救急へ搬送後、北大病院での治療を経て無事に復帰されたという、感動的な出来事もありました。 
 しかしながら、AEDに対する学生の認知度はまだまだ。また、設置場所や操作方法を頭で理解していても、いざ、緊急的な場に居合わせると、勇気を出して声をかけたり、自分ができることをしてあげたりすることはとても難しいものです。
 そこで、簡易型の心肺蘇生の普及を通じて突然倒れた方を救命できる地域づくりを目指そうと京都大学保健管理センターの教員や大阪ライフサポート協会が中心となり、「PUSHプロジェクト」という活動が始まり、全国的に広まりつつあります。
 本学でもこのような活動に参加することで、一人でも多くの学生に自分の中の少しの勇気で救える命、つながる命があることを伝えていきたいと思います。ぜひ、参加してください。(K)

AED

 

ご家族からのメッセージ

実際に心停止となり生還された方のご家族や
大切な方を亡くされたご家族のメッセージです。

Aさん

 高校野球の試合中、息子の左胸に打球が直撃し、心肺停止状態になりました。一度は愛しい命を失いかけ、心肺蘇生法とAED使用によって救える命があることを知りました。
 たくさんの愛しい人が過ごし、学ぶ、町や学校にひとつでも多くAEDを設置し、一人でも多く心肺蘇生法ができる勇気を持てたらどんなにすばらしいことでしょう。
 AED設置にも、単なる奇跡ではなく、命を繋げる為に呼びかけたすばらしい軌跡があります。私達もこれからひとつでも多くの命を繋げていきたいと願っています。



Sさん

 16歳の誕生日、娘は体育祭で走った後、意識を失い倒れこみました。
 「心室細動」が原因でした その4日後娘は旅立ちましたAEDがあることを知りながらも悲しみや怒りで一歩も前に進めなかったとき「知識より意識 資格より自覚」 声をだしていくことで世の中は変わっていけるよと仲間が背中をおしてくれました 娘を助けてやれなかった私にできることは側にいる普通の人でも命をつなげるためにできることがあるということを伝えていけたらと思っています。他人の命をみんなで救える社会にすることで自分の命は他人に守られているということを知ってもらいたいと思います。

 

 

トレーニング・ボックス(あっぱくん20台)と指導用DVD教材を使って、わかりやすく心肺蘇生法を学ぶことができます。
サークルや友達グループ(小人数から50人規模)で一緒に学びませんか?
【申し込み】
高等教育機能開発総合センター
2番窓口 学務部学生支援課
(学生生活・相談担当)
mail:g-sodan@academic.hokudai.ac.jp
 
あっぱくん体験

学生広報プロジェクトメンバー

心肺蘇生トレーニング・ボックス
(通称あっぱくん)を体験!!

「あっぱくん」は箱に入れたまま使える心肺蘇生トレーニング・ボックスです。開くとスポンジでかたどった人の胸部になっていて正しい力で心臓部分を押すたびに、「ピッ」と音が鳴り、圧迫がしっかりできていることを音で知らせます。

法学・2年横山太一君の体験談

あっぱくん体験02
 知識としては知っているつもりでも、いざその状況に置かれた時にできるとは限らないのが応急処置の厄介なところ。まして誰の心臓がいつ止まるのかなど、予想することは限りなく不可能です。応急処置が間に合わずに亡くなってしまった人の遺族の方の無念のコメントを読んで、応急処置について常に意識するまではいかなくとも、せめて救える命を失わないために最低限すべきことは忘れずに心に留めておくべきだと強く感じました。
                  DVD教材を見ながら,あっぱくんを使って心肺蘇生法を学ぶ横山君と片山さん

救える命がある。つながる命がある。

ステップ

誰でもできる心肺蘇生の流れ
CALL and PUSH

突然倒れ、反応も呼吸もない人がいたら、AEDを要請するとともに119番通報し、直ちに胸を強く圧迫します。胸をPUSHするだけの「誰でもできる心肺蘇生(そせい)」で救えるいのちがたくさんあります。

ステップ02

大阪ライフサポート協会のホームページから一部転載
http://osakalifesupport.jp/

 

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