自転車マナー。みなさん、守っているだろうか。北大生のほとんどが、主たる移動手段として利用している自転車であるが、近年その利用マナーの悪さが目立っている。メンストでの並走・逆走・無灯火・スピードの出し過ぎ。心当たりのある人は多いのではないだろうか。学生支援課では、学生の自転車マナーについて、地域の方々からお叱りの電話を頻繁に受けているようだ。かく言う私も、大学に入学してから3年目を迎えているが、その間2度ほど接触事故に遭ったことがある。2度とも自転車同士の軽い接触だったために大きな怪我は免れたが、どちらとも朝のラッシュの時間帯で、「危ないな」と思っていた矢先の事故だった。通学の時間帯・お昼休み・授業間の休み時間は特に、北大生の自転車の乗り方は、事故にあってもおかしくない危険なものであるように思われる。大きな事故でなくとも、私のように接触事故に遭っている人は多いだろう。
北大構内では、道路交通法上の通行ルールと同じように、@左側通行 A並走禁止 B自転車専用レーンまたは車道を走ることというルールがある。そして言うまでもないことだが、歩行者の直近を走り抜ける際は徐行すること、夜間通行の際にライトを点灯させること等も、絶対に守らなければならない基本ルールである。また、酔っ払い運転、二人乗り、傘を差しての片手運転、携帯電話を操作しながらの運転なども、マナーの問題であると同時に、罰金や懲役が科されることもある重大な違反である。
北大では、団体公認手続きの際に、参加必須の安全講習会のなかで自転車事故防止を呼び掛けている。しかし、なかなか学生の意識が高まらないのが現状だ。今後は、メンストでの啓発活動などを通して、自転車運転マナーの向上を呼び掛けていく試みも検討されているようだが、「わかっているけれど守れない。」自転車マナーの問題に関しては、周囲からの働き掛けがなくとも、個々人が時間と心にゆとりを持つことで解消されるのではないだろうか。そして、接触事故を防ぐためには、もちろん自転車だけでなく、歩行者や自動車からの配慮も必要だ。自転車に乗っていると、歩行者が4、5人横一列になって道路をふさいでいたり、メンストを猛スピードで自動車が走り抜けたりしている光景を目にする。それどころか、学内バスに至っても時折乱暴な運転を目にすることがある。これでは自転車だけの責任を追及することはできないのではないか。誰もが心に余裕がないのは現代の時勢なのだろうか。交通マナーを守れるくらいのゆとりは、常に持っていたいものだと感じた。ゆっくり走ろう北海道。みなさん、少し考えてみてほしい。