5月4日から8日までの5日間、震災復興ボランティアとして宮城県仙台市を拠点に東松島市で活動させてもらいました。
テレビや新聞等で現地の状況を知っているつもりでしたが、現地へ訪れてみるとそれは「つもり」だったに過ぎませんでした。余震、停電、断水、津波、そして、親しい人を亡くすこと…すべてを含んだ"被災"を、自分の身の回りで起きている事実だと実感しました。しかし、現地の方々は落ち込んでばかりいるのではなく、確かに前を向き始めていました。割り切っていたのかもしれません。お手伝いさせていただいた家の方々には笑顔がありましたし、避難先から戻ってきた人同士が協力し、互いの生活スペースを確保している姿も見かけました。
参加したいと思った人全員が参加できるわけではない。そのような中、活動に参加させてもらえただけでも恵まれていたと考えています。5日間をともに過ごしたメンバーとは「復興支援の輪を広げつつ、自分たちもその輪の中に居続けよう」と約束し、それぞれの大学へ帰りました。個々の力は小さくてもみんなが協力すれば大きな力になること。今回の経験から最も学んだことです。北大には1万人を超える学生もいます。北大から、そして北海道からの継続的な支援を周りのみんなと考え、実行していきたいです。
テレビや新聞等で現地の状況を知っているつもりでしたが、現地へ訪れてみるとそれは「つもり」だったに過ぎませんでした。余震、停電、断水、津波、そして、親しい人を亡くすこと…すべてを含んだ"被災"を、自分の身の回りで起きている事実だと実感しました。しかし、現地の方々は落ち込んでばかりいるのではなく、確かに前を向き始めていました。割り切っていたのかもしれません。お手伝いさせていただいた家の方々には笑顔がありましたし、避難先から戻ってきた人同士が協力し、互いの生活スペースを確保している姿も見かけました。
参加したいと思った人全員が参加できるわけではない。そのような中、活動に参加させてもらえただけでも恵まれていたと考えています。5日間をともに過ごしたメンバーとは「復興支援の輪を広げつつ、自分たちもその輪の中に居続けよう」と約束し、それぞれの大学へ帰りました。個々の力は小さくてもみんなが協力すれば大きな力になること。今回の経験から最も学んだことです。北大には1万人を超える学生もいます。北大から、そして北海道からの継続的な支援を周りのみんなと考え、実行していきたいです。
震災ボランティアでつながろう。
農学部4年 吉田尚樹
継続的な支援をみんなと考えていきたい。
津波で水田が海水につかってしまった。
宮城県東松島市内の様子
私は4月30日から5日間大学生協連のボランティア活動に参加し、宮城県七ヶ浜町で、避難所支援・がれき撤去・泥出し・フリーマーケットの手伝い・1件1件家を回るニーズ調査を中心とした活動を行ってきました。沿岸地域は、家がほとんど流されていて、車は通れるように整備されていましたが、それ以外はまだあまり手が付けられていない状態でした。ニーズ調査の際、実際に被災地の方とお話しさせて頂きましたが、皆さん自分よりも周りの方を気遣っていたことがとても印象的で、明るく前向きに過ごしている姿に心を打たれました。実際に津波が来る様子を詳しく説明してくれた方もいて、いつもは穏やかな綺麗な海が、大きな音を立て灰色の壁のような波が向かって来たという津波の恐怖も思い知らされました。また、中には活動中に車で横を通り過ぎるときわざわざ窓を開けて「お疲れ様です。ありがとう。」と声をかけてくれる方もいて、被災地の方々の温かな思いも感じました。
ボランティアを継続することはとても大切なことですが、実際にずっといるわけではなく、最終的には被災地の方々自身で復興して行かなければなりません。被災地の方々もその事実を強く感じていました。私たちボランティアにできることは、"被災地の方々に頑張ってもらえるような環境を作ること"ではないでしょうか。大きなことはできないかもしれませんが、この小さな積み重ねが被災地の明るい未来に繋がって行けばいいと思っています。
また休みを利用し被災地に赴いて少しでも復興の手伝いをさせて頂きたいです。
ボランティアを継続することはとても大切なことですが、実際にずっといるわけではなく、最終的には被災地の方々自身で復興して行かなければなりません。被災地の方々もその事実を強く感じていました。私たちボランティアにできることは、"被災地の方々に頑張ってもらえるような環境を作ること"ではないでしょうか。大きなことはできないかもしれませんが、この小さな積み重ねが被災地の明るい未来に繋がって行けばいいと思っています。
また休みを利用し被災地に赴いて少しでも復興の手伝いをさせて頂きたいです。
私たちにできること。被災地の方々に頑張ってもらえるような環境を作ること。
医学部保健学科3年 伊藤久美子
テント内に個人が特定できる遺留品(アルバム、ランドセル、位牌等)を並べた。
思い出の詰まった写真1枚1枚を干した。
七里ヶ浜町荒浜付近の様子
ボランティアでつながろう。
はるにれプロジェクトメンバー
代表:内山友裕(工学部4年)
郭逸群(工学部4年)
齋藤亮(法学部4年)
中田拓也(医学部保健学科3年)
【はるにれプロジェクト】
2011年3月11日に発生した東日本大震災。被災地の惨状を知り「自分たちに何かできないか」と直感的に感じた人たちが、同じ想いの学生からの呼び掛けメールで集まりました。
その中から、これまで面識もなかった者同士を含めた4人で結成したのが「はるにれプロジェクト」です。
被災者・被災地支援のためにできることを考えて実行する。その活動を通して多くの人を巻き込んでいくことで、人と人とのつながりを広げ震災関連以外の活動にまでもつなげていきたい。そんな想いと目標をもって今年の3月下旬から動き出しました。
2011年3月11日に発生した東日本大震災。被災地の惨状を知り「自分たちに何かできないか」と直感的に感じた人たちが、同じ想いの学生からの呼び掛けメールで集まりました。
その中から、これまで面識もなかった者同士を含めた4人で結成したのが「はるにれプロジェクト」です。
被災者・被災地支援のためにできることを考えて実行する。その活動を通して多くの人を巻き込んでいくことで、人と人とのつながりを広げ震災関連以外の活動にまでもつなげていきたい。そんな想いと目標をもって今年の3月下旬から動き出しました。
【義援金バザー】
4月30日には、東日本義援金バザーを北海道市民活動センター(かでる2・7)にて開催しました。市民の方々や賛同くださった企業から広く提供品を募り、販売売上を全額日本赤十字に震災義援金として寄付するというものです。
バザー実施の呼び掛けには、大学生だけでなく高校生からお勤めの方・ご年配の方、ボランティアのベテランさんから初めての方まで、50名を超える方々が集まり、それぞれの多様な視点からの意見を交えながら一緒にバザーを協働していきました。
バザー実施の呼び掛けには、大学生だけでなく高校生からお勤めの方・ご年配の方、ボランティアのベテランさんから初めての方まで、50名を超える方々が集まり、それぞれの多様な視点からの意見を交えながら一緒にバザーを協働していきました。
義援金バザーを協働した「仲間」
提供品は物置に眠っていたお皿から手作りのアクセサリーまで4千点近くに上り、提供してくださった方々の被災者支援の気持ちを乗せた商品となりました。
結果、寄付金を含め66万7,679円寄付することができました。しかし何よりの収穫は、ボランティアスタッフ・提供者・来場者と多くの人々が、被災地支援という同じ気持ちでつながることができたということではないかと感じます。
結果、寄付金を含め66万7,679円寄付することができました。しかし何よりの収穫は、ボランティアスタッフ・提供者・来場者と多くの人々が、被災地支援という同じ気持ちでつながることができたということではないかと感じます。
【構内募金活動】
バザーの準備と並行して、4月5日から2週間ほど北大構内で募金活動を行い、北大生・教職員の皆さんからお預かりした募金全額を札幌市共同募金会(赤い羽根)に寄付しました。
これは恵迪寮の有志寮生や、震災の影響で大学が未だ始まっていなかった早稲田大学の学生さんとともに行ったものです。みんなそれぞれ授業もあり忙しい合間を縫って活動していました。
被災者のために何かしたい、けど何をすればいいかわからない。そんな北大生たちの気持ちが募金という形で結びついたものでした。
これは恵迪寮の有志寮生や、震災の影響で大学が未だ始まっていなかった早稲田大学の学生さんとともに行ったものです。みんなそれぞれ授業もあり忙しい合間を縫って活動していました。
被災者のために何かしたい、けど何をすればいいかわからない。そんな北大生たちの気持ちが募金という形で結びついたものでした。
【学祭でのカフェ】
北大祭の一環、保健学科祭においては、義援金カフェと福祉ショップを兼ねた「Cafeはるたっく*」を出店。
「震災関連のボランティアに人・モノ・お金が流れ、福祉施設での活動など、これまで行われていた他のボランティアが実は手薄になってしまっている」「地域作業所や障害者就労支援法人などで作った品物の中には、広く理解されておらず、なかなか売る場所がない」という現状を知り、このような施設の取り組みを広く知ってもらうことと、被災者支援を両立できないかと考え、各施設から商品を提供していただき、原価は各施設に、益金を義援金に、という方法でした。
「震災関連のボランティアに人・モノ・お金が流れ、福祉施設での活動など、これまで行われていた他のボランティアが実は手薄になってしまっている」「地域作業所や障害者就労支援法人などで作った品物の中には、広く理解されておらず、なかなか売る場所がない」という現状を知り、このような施設の取り組みを広く知ってもらうことと、被災者支援を両立できないかと考え、各施設から商品を提供していただき、原価は各施設に、益金を義援金に、という方法でした。
商品提供頂いた地域作業所「TAK」さんの皆さんと
各施設からは、手作りクッキーや雑貨、北大にちなんだパンなどを提供していただき、出店の呼び掛けにこたえてくれた北大生と一緒にカフェを運営。来てくださったお客さんも、提供してくれた施設やその商品の説明に真剣に聴き入ってくださいました。
* 「Cafeはるたっく」は、はるにれプロジェクトとNPO法人TAKの会、社会福祉法人北ひろしま福祉会がタッグを組んで運営したものです。
福祉施設からご提供頂いた品々
一連の活動を通じ、微力ながら被災者や施設の方々のお役に立てたのかもしれません。ただ、一つの活動を通して出会った人・知った現状からまた新たな活動へのきっかけが生まれる、そういった人と機会とのつながりを得られたことが一番有意義と言えるのかもしれません。
今後は、その得たつながりを生かして、多くの人と一緒に被災者支援に限らず幅広く活動していきたいと考えています。
今後は、その得たつながりを生かして、多くの人と一緒に被災者支援に限らず幅広く活動していきたいと考えています。