七大戦でつながろう。

大会会長・佐伯総長の挨拶。

学生への思いやりにあふれる佐伯総長は記念大会の開催を悦ばれた。


第50回七大戦総合開会式開催される


大会実行委員長の石川君の開会宣言。

開会式が近づくにつれ準備に奔走した石川君。疲労困憊だがしっかりと体重は維持した。

 平成23年7月2日(土)、いよいよこの日がやってきた。

 第50回全国七大学総合体育大会の総合開会式。大会実行委員長の石川了慈君(文学3年)は、今大会のために昨年の3月から取り組んできた。本学の大先輩が50年前に提唱し、誕生したこの大会は、七周りして、発祥の地に戻ってきた。

 「七大戦は人と人との縁の積み重ねで繋がってきた大会。この縁の積み重ねが51回、52回…、100回と長く続いて行ってほしい」と石川君にはそんな思いがあった。


 この日は総合開会式に先だち、クラーク会館前において、第50回を記念して建立した「記念碑」の除幕式が行われた。晴れ渡る青空の下、7大学の総長や学生代表などの関係者の手で綱が引かれた瞬間、「七大戦茲に始まる」と題した碑文が披露され、現役やOBの参加者は万感の思いで見つめていた。

 その後、会場をクラーク会館「講堂」に移動し、総合開会式を開催。これまで少数精鋭で奮闘してきた体育会の学生たちは、大緊張の中、それぞれの役割を何とかこなした。

 本大会の開催にあたっては、体育会、学務部、北大生協がタッグを組んで準備を進め趣向をこらした。レセプションでは、他大学の学生たちに北海道の味覚を堪能してもらった。

 大会は9月21日(水)まで各種目別に競技が行われ、総合閉会式を9月24日(土)に開催する。開会式の時点で本学は総合2位に甘んじているが、今回の総合開会式の成功は、主管校の逆転優勝に向けて加速がかかったことだろう。(K)

北大・東北大・東大・名大・京大・阪大・九大卒業生のためのアカデミック・コミュニティクラブ
社団法人 学士会の入会申込みはこちら(http://www.gakushikai.or.jp)
七大戦の運営にあたっては、学士会から多大なご支援をいただきました。



総勢30人の団体戦。2時間に及ぶ死闘が始まった。ガンバレ北大柔道部!


折れない精神(ココロ)〜七帝柔道の戦略的面白さ


 柔の道に命をかけた 男の意地が火ともえる♪

 約40年前、大人気となったTVドラマ「柔道一直線」主題歌のワンフレーズである。子どもたちは、主人公の必殺技「地獄車」ごっこで遊び、柔道家を目指す者が増えた時代であった。その時の子どもは今ではお父さん世代となり、そのお父さんから柔道を受け継いだのが、現在の学生柔道の世代にあたる。

 6月11日(土)、北大生の活躍を期待して、柔道七大戦の会場に駆けつけた。我が柔道部は初戦の東大戦を制し、2回戦の九大戦に勝ち進んでいた。試合開始前、互いの勇者が整列する。その数何と30人。後から15番勝負と知って驚いた。

先鋒・根本君の四方固めで一本! 七帝柔道は先手必勝の戦略が常道だ。



折れない精神(ココロ)

 先鋒、根本(理学4年)が登場、幸先良く縦四方固めで一本勝ち。勝ち残りで次選手と対戦し、引き分けとなった。次は互いに選手交代。試合はそんな手順で進んでいく。引き分けがいくつも続いた時点でふと気がついた。ほとんどの試合が終始寝技、みんな寝不足か?と思いきや、これが七帝柔道の特色、とまた知らされた。(参考:ウイキペディア)15人のチームを編成するためには、大学から柔道を始めた初心者を含めないと間に合わず、寝技は立技より短期間で技術向上が望めること、また、単ミスでの失点を防ぐことも戦略のひとつにあるようだ。


 団体戦を勝つためには、まず先手必勝! エース級の選手で勝利し、以降は引き分け狙い。最後に大将を残したチームが勝つという寸法だ。先勝した根本君の偉大さを思い知ったが、引き分けの連続が途切れる時がきた。10人目の清野(総合理系1年)が内股で敗戦、終盤に来てとうとう互角となった。しかし、12人目に送り込んだのが主将の保坂(法学4年)。前試合では5人抜き、北大7人残しで大勝利の立役者が満を持して登場だ。184cm77kg、柔道家にしては細身のエースは、華麗なさばきで相手を追い込む、のだが、今回は苦戦。5人抜きでスタミナが切れたか、一本勝ち数秒前で技が解けること2回。結局引き分けとなった。終盤の流れは徐々に九大側に傾き始め、とうとう15人目の大将戦で決着を付けることとなった。

大将戦快勝も、決勝戦まで喜びを抑え気味の平尾君



 向かうは平尾(工学4年)。彼こそ柔道家らしい風貌。しかも五輪で金メダルを獲得、後で格闘家に転向したヤンチャな選手にそっくりだ。これは期待できる……。と思った瞬間、彼の寝技がかかる。もう、何があっても離さない……、一本! 上四方固め。大勢のOBが駆け付けた会場は、大将戦の勝利に沸き返った。

大勝利の感激もつかの間。主将・保坂君(右奥赤眼鏡)は部員の心をまとめた。

 2回戦の勝利後、円陣の中で主将の保坂君は冷静に語りかけた。「明日も良い試合をしよう。」最終日、北大は次の試合も勝ち進み、4年連続で宿敵名古屋大と決勝戦を戦った。惜しくも相手の大将を一人残して敗れたが、あっという間に七帝柔道の面白さ、奥深さを知り、感激した。柔道部の選手たちよ、準優勝の8点獲得ありがとう。後は仲間にまかせよう! (K)


高橋さんにバスケット選手独特のヘアースタイルの名称を尋ねたが「名前なんてありませんよ!」と一蹴された。

試合会場に置かれた募金箱

 七大戦のバスケットボール競技は、男女とも準優勝。昨年の男子5位、女子3位からのランクアップは十分な活躍と言えるのだが、早くも来年の雪辱を誓う一人の女子学生がいる。
 高橋遥さん(工学2年)は、2年生ながら持ち前の笑顔と元気でチームの勝利に貢献。試合前の練習中、170cmを超える身長にショートヘア姿の彼女を発見。通常、女子のシュートスタイルは両手を使うが、右手一本で強いスナップをきかせた彼女のシュートを見た時に、「できるな!」と思わず注目した次第。 
 結果、彼女自身は、個人の得点ランキングで全体の2位、リバウンドとアシストランキングでもそれぞれ3位を獲得。来年は名実ともにチームの中心選手となるが、目標の優勝を勝ち取ってほしい。
 彼女は七大戦の後、仙台に遠征、東北大と定期戦で再戦した。「東北大の学生は被災にも落ち込まず逆に元気をもらいました。来年また会うのが楽しみです♪ 」とさわやかだった。(K)

NEW!ヒロイン誕生 女子バスケットボール部




- メニューにもどる -