広報誌えるむ発
学生支援プロジェクトの創生
02
北海道マラソン応援プロジェクト
since2009
対談 talk with
学生支援課×学生
つながろう日本!この思いを被災地にも届けたい…。
北大構内が北海道マラソンのコースとなるのを機に、3年前に本誌「えるむ」で参加を呼びかけた「北海道マラソン応援プロジェクト」。音楽・演舞系または体育系の団体など、参加した学生たちは、人への声援が人に伝わって自分の力になることを体感した。今年の学生リーダーを務めた加藤剛寿さん(保健科学院修士2年)と、8月28日(日)に開催された2011年の大会を振り返った。
加福(以下、K):初めて北海道マラソンを応援してみてどうだった?
加藤(以下、加):無名の市民ランナーを応援することがこんなにも楽しいこととは知りませんでした。
K:スタート前の午前中から準備に入り、40q制限時間の17時まで応援しっぱなしなので、フルマラソンを走ったくらいに疲れるけどね〜。
加:手拍子やハイタッチで声援を送りながらの応援は、日常では味わえない交流となり、すごく感動しました。
K:加藤君は応援歌も作ってくれたね〜。
加:走っている人も走っていない人も、市民を含めて一般の方にも楽しんでもらえるように、風呂に入りながら考えました。
K:どんなフレーズだったっけ?
加:「北海道マラソンみんなで盛り上がってこーぜ!オ〜レウォ〜リー♪」
K:参加してくれたバンザイ魂、民研わだち、テスク&祭人、男女ラクロス部と一般学生が連呼する中、市民の皆さんが加わってくれたね。
加:参加型イベントとして、5年、10年、いや100年…と続いていくきっかけになってほしいと思って…、「クラーク君」の缶バッチも作って配らせてもらいました。
K:折半させてもらったけど、かなり自己負担をかけてしまったね。
加:投資することで、成功させなきゃいけないという気構えにもなるから大丈夫です♪
K:そりゃ分かるな〜。応援グッズや音楽を揃えたり…、今年はハギレと棒で5色の応援旗を作ったけど、大満足だ♪
加:「ハイタッチ無料」のプラカードも凄くよかったじゃないですか。
K:そう(oh)、YES!前号のえるむに掲載した北大OBの小笠原さん(マラソン出場)のアイデアは大成功だった。
加:そのおかげで、たくさんのランナーが僕たちのところに寄ってきてくれて、みんなハイタッチしまくり。すごく盛り上がりましたね。
K:選手と応援団のやりとりは、恋のキャッチボールのように感動を呼んだね!
加:ランナーにとっては、あと2kmでゴールできる、よくここまで走ったという感動があるようで、逆に僕らを盛り上げてもらいました。
K:今年は大震災があったからなおさらだね…。苦しみながら必死に前に進もうとするランナーが苦境に悩む日本のように見えてきてさ。今は俺たちが頑張っているけど、次はおまえ達がガンバレとエールを送ってもらっているようで、ジーンときた。
加:未来は僕たちにまかせてくださいって、言えるようになりたいですね。
K:そうかあ。「それを言っちゃあおしまいよ」(寅さん風)じゃなくて、そう言ってもらえれば、応援プロジェクトの目的は果たせているかな。
加:これからもがんばりましょう。
K:プロジェクト結成3年目。そろそろ学生主体の活動になってほしいと思っているんだ。
加:僕も修了年なので、来年のことはまだ分からないけど、このプロジェクトは続いてほしいですね。
K:3年前、やがては中央道路を学生の応援で一杯にしたいと夢描いていた。その思いを学生につないでもらいたいな。
加:元プロ企画として続ける方法もありですか?
K:今はお小遣いの範囲でやりくりしているけど、元プロ採択団体はうらやましい限りだからね。
加:でも、お金をかければ感動するってものでもないですからね。
K:そうだね。アンチ巨人としては貧乏球団に栄えあれだ!
加:??
K:応援に参加してくれた学生は「来年も出たい」と言ってくれるからすごくうれしいね。
加:この感動を他の学生にどう伝えていけるかですね。
加&K:協力していただいたみなさん、本当にお疲れ様、ありがとうございました。興味のある学生は来年ぜひご一緒に♪
ゴールまであと2km。
感動のフィナーレはクラーク像前から始まった。