平成23・24年度

各賞の授与式





鈴木 章


鈴木章先生は、昭和35(1960)年北海道大学理学研究科博士課程を修了後、昭和36(1961)年同工学部合成化学工学科助教授、昭和48 年(1973)年同応用化学科教授に昇任され、平成6(1994)年定年退官の後、北海道大学名誉教授となられました。
その後、平成6 年(1994)年から岡山理科大学教授、平成7(1995)年から平成14(2002)年まで倉敷芸術科学大学教授を務められ、有機ホウ素化学の研究を展開されました。
この間、昭和38(1963)年から2 年間、H. C. Brown 研究室(米国Purdue大学)博士研究員として、ハイドロボレーションという化学反応やそれによってつくられる有機ホウ素化合物に関する研究に従事されました。
帰国後、有機ホウ素化合物を使った新しい合成法の研究に精力的に取り組まれ、中でも、昭和5 4(1979)年に発表されたパラジウム触媒を用いる有機ホウ素化合物のクロスカップリング反応は、幅広い分野に多大な影響を及ぼし、 “Suzuki coupling 反応”として広く世界に知られております。これらの研究成果が、合成化学の発展に極めて顕著な貢献を果たしたとして高く評価され、平成22(2010)年にノーベル化学賞を受賞されました。
鈴木 章





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