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ビニールボートが生んだ夢

―漕艇部の河田君世界選手権出場―


 理学部4年で漕艇部主将の河田 理君が,このたび9月にフランスのエギュベレットで開かれるボートの世界選手権に出場することになった。
 まだ幼い頃から網走川で,子供用のビニールボートで遊んでいたと言うから,こうなる事が運命づけられていたのかもしれない。ただ,ここに至るまで並大抵な努力ではなかったことは,ここに記すまでもない。元来の「負けず嫌い」の性格が実を結んだ結果であろう。  5月の東アジア大会では,日本代表として「エイト」に出場。惜しくも韓国に逆転を許し準優勝。しかし,初めての国際大会が,彼にとっては良い経験となったはずだ。
 これから,7月と8月のスイス合宿を経て,世界選手権出場となる。今度の出場種目は「舵なしペア」。素人に言わせれば「エイト」で言う,メガホンをもった小柄な舵手役がいない2人乗り競技といったところか。パートナーはNTT東京の土田選手。2,000m,およそ7分間の勝負である。
 「ここまで来るのが,大学に入ってからの目標だった。日本の代表として出場するからには,へたな試合はできない。勝ちたいという気持を一本のウォールにかけて,一つでも上位に食い込みたい」と地黒だという日焼けした笑顔から,白い歯を覗かせながらも闘志は新たに。
 トレンディドラマの役柄の設定にもなるくらい,かっこいいスポーツとなった「ボート」。そして,そんなドラマの主役にもなれるくらいのさわやかないい男だった。
 河田君がんばれ!!

(学務部学生課)

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