「あっちゃんあそぼー」「おどりおどってー」僕は時々こんな子達に囲まれます。僕が参加している活動は,簡単に言うと「子ども会のおにいさん」です。皆さんの中にも小さい頃,地域に子ども会があり,キャンプやクリスマス会をした記憶がある人もいるのではないでしょうか。僕は各地域の子ども会のそのような行事に参加し,レクゲームやレクダンスを教えたり,サンタさんの格好でプレゼントを渡したりもします。夏にはキャンプ場に指導員として常駐し,家族や学校のクラス,子ども会で訪れる人たちのお手伝いもします。また,各子ども会の子ども達の代表が集まる「ジュニアリーダー研修会」には講師として参加し,テントの建て方や火の扱い方などの技術や,リーダーとして必要なことについて,講義を行っています。
僕がこの活動を始めるきっかけとなったのも,このジュニアリーダー研修会です。この研修を小学4年生から8年間受けて修了したとき,今まで沢山のことを教えてくれた先輩達のようになりたい,と,活動に参加することは自然な流れでした。それからは,子ども達と育成指導者とのかけ橋として,子ども達の求めるものと大人の方々が子ども達にさせてあげたいことの両方を常に考え活動してきました。そのため,本当に幅広い年代の方々と意見を交わすことができ,ときには,道外の同じ様な活動をする人々と交流する機会も持てました。
僕のこの活動はボランティア活動として行われています。みなさんはボランティア活動についてどんなイメージを持っていますか?
多くの人は,「どんなことをしているのか」「どうしたら始められるのか」,がわからず,自分に関係のない事にしてしまっているのではないでしょうか。確かに大震災後の神戸や福井県の重油流出事故,2月に行われた長野オリンピックのお手伝いなどボランティア活動の働きは大きなものでした。しかし,もっと身近に,ちょっとした手助けを必要としている方々が沢山います。例えば幼稚園のお手伝いや障害を持つ方のヘルパー,このような人を募集する掲示物を見たことはありませんか?僕たち大学生は社会人に比べて時間に余裕があります。そしてその時間を有効に使うチャンスも与えられています。4年間,何を頑張ったか思い返したときに,勉強とアルバイトだけでなく,何かもう1つを思い出せることは,僕たちのこれからにとって,とても大きな糧になると思います。
ボランティア活動から僕は多くのことを学びました。沢山の人々と接し,お話しを聞かせて頂きました。他では体験できないようなことを数多く経験できました。このように文章で皆さんに僕の活動を紹介できる機会を持てたことも貴重な経験です。皆さんも,ボランティア活動に少しでも興味を感じたら,小さな事からでいいと思います。何か始めてみてはどうでしょうか。
(ちさか あつひろ,経済学部 新4年)